
院長:こいしお気軽にご相談ください!
突然ですが、あなたはこんな経験はありませんか?椅子から立ち上がった瞬間、目の前がスーッと暗くなる。ソファから起き上がった時に、ふわっと体が浮くような感覚になる。朝ベッドから起き上がろうとしたら、頭がくらっとしてしばらく動けなくなる——そんな経験、一度や二度ではなく何度も繰り返しているとしたら、それは決して「気のせい」でも「疲れているだけ」でもないかもしれません。
急に立ち上がると、めまいを感じる人もいます。これは、血管をコントロールする自律神経が深く関わっています。立ち上がった瞬間に血圧を素早く調整するのも自律神経の仕事なのですが、その調節がうまくいかなくなると、脳への血流が一瞬だけ不足して「ふわっ」「くらっ」とした感覚が起きるのです。
今回はこの「立ち上がるとめまいがする」という症状の正体と、その背景にある原因、そして日常生活でできることについて、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。




自分自身も20代の頃に自律神経の乱れで心身が不安定になった経験があります。あの時感じた「なんでこうなるんだろう」という不安と孤独感は、今も忘れられません。だからこそ、同じような症状で悩んでいる方の気持ちが痛いほどわかるし、少しでも「原因がわかった」「対処法がわかった」と感じてもらえたら嬉しいです
「立ち上がるとめまいがする」というのは、医学的には大きく分けると「立ちくらみ」と「めまい」の2種類に分類されることが多いです。一見同じに見えますが、その仕組みや背景にある原因が少し異なります。どちらにしても、体の中で「何かがうまくいっていないサイン」であることに変わりはありません。
立ちくらみは、立ち上がった瞬間に脳への血流が一時的に不足することで起きます。目の前がぱっと暗くなる、一瞬意識が遠くなるような感覚がこれにあたります。一方、めまいは内耳や脳、自律神経などのバランスをとるシステムに異常が起きた時に感じるもので、ぐるぐると回転するような感覚や、ふわふわと地に足がつかない感覚として現れます。
どちらも「立ち上がる」という動作がきっかけになることが多く、日常生活のふとした瞬間に起きるために、「どこかがおかしいのかも」と不安になる方がとても多いです。あなたはどちらのタイプに近いですか?
この症状が起きる原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っていることが多いです。代表的な原因を理解しておくことで、自分の状態を把握する大きなヒントになります。特に見落とされがちなのが、自律神経の乱れが根本に潜んでいるケースです。
最も多い原因のひとつが、起立性低血圧です。人は立ち上がると、重力の影響で血液が一時的に下半身に集まります。通常はそれを感知した自律神経が素早く血管を収縮させ、心拍数を上げて脳への血流を確保します。しかし自律神経の調節がうまくいかないと、この反応が遅れたり不十分になり、脳への血流が一瞬途切れてしまいます。
急に立ち上がった時にめまいを感じるのは、血管のコントロールを担う自律神経が、立位変換に対して素早く反応できなくなっているサインです。「急に立ち上がった時だけ起きる」「しばらく座り直していると楽になる」というパターンは、このタイプに当てはまることが多いです。現代の生活スタイル——長時間のデスクワーク、慢性的な睡眠不足、精神的なストレスの蓄積——これらがこの調節機能を乱す大きな要因になっています。
「うちの子、朝になると立ち上がれなくて、学校に遅刻ばかりしている」という親御さんのご相談も、当院にとても多く寄せられます。思春期の子どもに多く見られる起立性調節障害(OD)も、自律神経の調節不全が原因で起きます。朝が特につらく、午後になると比較的楽になるという特徴があります。
「サボっているだけ」「気持ちの問題」と誤解されやすいのですが、これは立派な自律神経の機能不全です。本人が一番つらいのに周囲に理解されないという、二重の苦しさを抱えているケースも少なくありません。
特に30〜50代の女性に多いのが、貧血や慢性的な低血圧が背景にあるケースです。血液中の赤血球や鉄分が少ないと、脳に届く酸素量が不足しやすくなります。月経量が多い方や、食事が不規則になりがちな方、ダイエットをされている方は特に注意が必要です。
内耳にある耳石と呼ばれる小さな結晶が、何らかのきっかけで本来いるべき場所からずれてしまうことで、頭を動かした時や立ち上がった時にぐるぐるとした回転性のめまいが起きることがあります。これを良性発作性頭位めまい症といいます。突然起きて数秒から数十秒で収まることが多く、横になるとさらにひどくなることもあります。
40〜50代の女性に多い更年期症状として、めまいや立ちくらみが起きることもあります。エストロゲンの急激な減少が自律神経の働きを不安定にさせるためで、ほてりや発汗、不眠などと一緒に現れることが特徴的です。「更年期かな」と自己判断して放置するのではなく、正確な原因を確認することが大切です。
水分が不足すると血液の量自体が減り、脳への血流が確保しにくくなります。夏場や運動後、そして「あまり水を飲まない」という生活習慣を持っている方は、こういったタイプのめまいが起きやすくなります。意外と「水を飲んでいるつもりでも足りていない」という方は多いです。
めまいが起きると、「脳梗塞では?」「脳卒中の前兆では?」と怖くなる方もおられます。その不安は当然のことだと思います。ただ、立ち上がった時のめまいのほとんどは、脳の病気ではなく自律神経や内耳・貧血などが原因であることが多いです。もちろん確認は大切ですが、過度に怖がる必要はありません。
一方で、次のような症状が伴う場合は、速やかに医療機関を受診することをお勧めします。手足の麻痺やしびれがある、ろれつが回らない、激しい頭痛と一緒に起きる、視野が欠けるような感覚がある——これらは脳血管系の病気が疑われるサインです。日常的に繰り返される立ち上がり時のめまいとは、区別して考えることが大切です。
当院にお越しになる方の多くが、こんな経験をされています。「病院に行って検査を受けたけれど、異常はないと言われた」「自律神経の乱れと言われたけれど、薬をもらうだけで特に何も変わらなかった」——そういう声をほんとうによく聞きます。
「異常なし」という診断は、ある意味では安心できる言葉ですが、それは「何もしなくていい」ということではありません。検査で見つからないからこそ、根本にある自律神経の乱れを丁寧に探っていくことが必要なのです。症状が続いているということは、体がまだ「何かがおかしい」と訴えているサインです。
自律神経は、心臓の拍動、血圧の調整、消化、体温調節など、私たちの体が無意識に行っているあらゆる機能をコントロールしています。交感神経と副交感神経というふたつの神経が、シーソーのようにバランスをとりながら働いています。
急に立ち上がると全身の血液が重力に引っ張られて下半身へ集まります。健康な状態であれば、自律神経がすぐさま血管を締めて血圧を保ち、脳への血流を維持します。しかしこの血管をコントロールする自律神経の働きが低下していると、血圧の立て直しが間に合わず、めまいや立ちくらみとして体に現れてくるのです。ストレス、睡眠の乱れ、不規則な食事、過労——こうした現代生活によくある習慣が、自律神経を慢性的に疲弊させている背景にあります。
以下のような習慣に心あたりはありませんか。複数当てはまる場合、自律神経への負担が積み重なっている可能性があります。
いくつか当てはまったとしても、自分を責める必要はありません。現代人のほとんどが、こういった習慣の中で生きているのが現実です。大切なのは、「だからこそ意識的に自律神経をケアする必要がある」と気づくことです。
整体院での施術とあわせて、日常生活でのちょっとした意識が改善のスピードを大きく左右します。今日からすぐに取り組めるものを、具体的に紹介します。
寝ている状態からいきなり立ち上がるのではなく、まず上半身を起こして数秒座った状態を保ち、その後ゆっくりと立ち上がる。この「段階的な動き」を意識するだけで、脳への血流不足が起きる確率はかなり下がります。急いでいる朝こそ、この習慣を大切にしてほしいです。
1日1.5〜2リットルを目安に、のどが渇く前に少しずつ水分を補給するのが理想です。カフェインの多いコーヒーや緑茶は利尿作用があるため、これだけで水分補給を済ませようとするのは注意が必要です。白湯や常温の水を意識的に飲む習慣をつけていきましょう。
自律神経は睡眠中に最も回復しやすい状態になります。毎日できるだけ同じ時間に寝て、同じ時間に起きることで、体内時計が整い自律神経のリズムも安定してきます。寝る1時間前はスマートフォンの画面を見ないことも、質の高い睡眠への近道です。
激しい運動でなくていいです。10〜15分程度のウォーキングや、ゆるやかなストレッチを毎日続けることで、血液循環が改善し自律神経の働きが安定しやすくなります。「運動しなきゃ」と構えすぎず、日常の中に少し動く時間を入れるだけで十分です。
「めまいに整体?」と思われる方もいるかもしれません。でも、これは非常に理にかなったアプローチなのです。自律神経の乱れには、首や背骨の歪みが深く関わっています。背骨の周辺には自律神経の通り道が集中しており、骨格の歪みがその神経に余分な負担をかけることが、自律神経の乱れを引き起こすひとつの大きな要因になっています。
当院では、ただ筋肉や骨格を整えるだけでなく、神経への直接的なアプローチと、ストレス・心理面へのケアを同時に行う施術を提供しています。心と体の両方に同時に働きかけることで、体の中から自律神経が安定していくのを実感していただけることが多いです。
施術の前に必ず行うのが、以下の4つの検査です。原因をしっかり特定してから施術に入ることで、改善のスピードが大きく変わります。
「検査もせずにいきなり施術を始める」というやり方では、原因が違えば当然改善しません。まず「あなたの場合の原因はこれです」と明確にできてこそ、本当の意味での改善への道が開けると考えています。
当院に来院された方の中には、まさに「立ち上がるたびにめまいがしてつらかった」という方も多くいらっしゃいます。以下は、実際にご来院いただいた方からいただいた声の一部です。
| 症状 | 変化 |
|---|---|
| ふらつきとめまいが毎日続いていた | 5ヶ月ほどで以前の元気な状態に戻れた |
| 病院で異常なしと言われたが体がだるかった | 自律神経が整い、ぐっすり眠れるようになった |
| 更年期以降から毎年春先に体の不調が続いた | 半年で症状が改善し、仕事のミスも減った |
「病院で何も異常は見つからなかった」「薬を飲み続けてもよくならない」——そういう状況で当院に来られた方が、少しずつ元気を取り戻していく姿を見るたびに、この仕事をしていて本当によかったと感じます。
「めまいがするけど、どこに行けばいいかわからない」という方もとても多いです。内科、耳鼻科、神経内科、循環器科——症状の内容によって適切な受診科は異なります。以下を参考にしてみてください。
| 症状のパターン | まず受診を検討する科 |
|---|---|
| ぐるぐる回転するめまい・耳鳴りも一緒にある | 耳鼻科 |
| 立ち上がった時だけのふわっとした感覚 | 内科・循環器科 |
| 手足のしびれ・ろれつが回らないなどを伴う | 脳神経外科(速やかに) |
| 検査で異常なし・自律神経と言われた | 整体院・自律神経専門院 |
「異常なし」と言われてからが、本当の原因探しのスタートラインです。検査で見つからないからといって、あなたの症状が「気のせい」なわけでは絶対にありません。
私がこの仕事をしているのは、かつての自分と同じように、「何がおかしいのかわからないまま、一人で苦しんでいる人」の力になりたいからです。自律神経の乱れからくる症状は、外から見てもわかりにくいし、「なんとなくだるい」「なんとなく不安」という言葉にしにくい感覚を抱えている方も多いです。
急に立ち上がるたびにめまいを感じながら、「たいしたことない」と自分に言い聞かせてずっと我慢してきた方が多いのです。でも、それは体があなたに伝えているサインです。放っておくほど、改善に時間がかかることも事実です。早めに向き合うことが、結果的に一番の近道になります。
難しいことは何もありません。「最近こんなことが気になっています」——それだけ話していただければ十分です。どうか一人で悩まず、気軽に声をかけてください。あなたのことを、しっかりお聞きします。

