イップス

イップスとは

イップスとは、主にスポーツの動作において、突然自分の思い通りのプレーができなくなる症状のことです。これまで自然にできていた動作が、ある日を境に筋肉の震えや硬直、麻痺などによって制御できなくなります。

医学的には局所性ジストニアという神経疾患に分類され、脳の運動制御に関わる部分に何らかの変化が生じることで発症すると考えられています。野球、ゴルフ、テニスなどのスポーツだけでなく、楽器演奏や細かい作業を要する職業でも見られる症状です。

大学生の硬式野球部員を対象とした大規模調査では、1541名を対象とした質問紙調査を実施し、回答が得られた1497名のうち、263名（17.6％）の選手にイップス経験があり、さらにイップス経験者のうち101名（6.7％）が調査時点でイップスであると回答したことが報告されています。

これらのデータから推測すると、日本国内でも相当数のスポーツ愛好者や競技者がイップスに悩まされていると考えられます。まさに「スポーツ界の深刻な問題」と言える状況です。

初期は「少し調子が悪いだけ」と感じても、放置すると症状が悪化し慢性化します。最初は特定の動作のみに現れていた症状が、関連する他の動作にも波及し、最終的には競技全体に支障をきたすようになります。重症化すると競技を続けることが困難になり、長年培ってきた技術や経験を活かせなくなってしまいます。

また、心理的な影響も深刻で、失敗への恐怖心が強まり、競技に対する自信を完全に失ってしまう可能性があります。そして、それが日常のストレスとなり、プレゼンテーションでの手の震えや集中力の低下など、競技以外の場面でも症状が現れることがあります。

イップスの原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中で、イップスでお悩みの人も、一定数来院されています。

イップスの原因として次のものが挙げられます。

イップスは複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、脳の運動制御回路に異常が生じ、筋肉の震えや硬直、意図しない動作パターンの定着などが発生し、イップスが発症します。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。イップスは１５年以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

イップスへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

痛みを一時的に抑えるだけで、根本的な解決にならないことが多く、長期で使用すると、副作用のリスクもあります。また、薬の効果が切れると症状がまた再発しやすいです。

また、抗不安薬の長期使用は、依存性や眠気、集中力低下など、多くの副作用が報告されています。

理学療法

継続的な通院と練習が必要で、指導者の技術レベルによって効果に差が生じます。また、動作によっては悪化することもあり見極めが重要です。

ボツリヌス毒素注射

効果は一時的で定期的な注射が必要となり、筋力低下などの副作用のリスクがあります。また、根本的な解決にはならないため、症状の再発が多く見られます。

イップスを改善するために

まずはあなたのイップスの原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになるますし、改善も見込めないからです。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、イップスの原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

当院では、イップスの根本的な改善を目指し、心身両面からのアプローチを行っています。単に症状を抑えるのではなく、なぜイップスが発症したのか、その原因を徹底的に探り出すことから始めます。

4種類の独自検査により、ストレス状態や身体の歪み、自律神経の状態を客観的に分析し、15年以上の施術データと照らし合わせて、あなたに最適な治療計画を立案します。

当院の特徴

治療家歴１５年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。小さな変化を拾って、その都度、対応を変えていくことで、治療効果がより高まります。

脳科学・生理学・心理学に基づいた独自の理論と施術スキルで、イップスの根本原因にアプローチします。また、心理カウンセラーとしての経験も活かし、競技への不安や恐怖心についても丁寧にサポートいたします。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整骨院やマッサージ院で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

イップスのQ＆A

イップスは自然に治りますか？

イップスは脳の運動制御に関わる神経回路の変化によるものなので、自然治癒は困難です。適切な治療とアプローチが必要になります。

イップスの人がやってはいけないことは？

症状が出ている動作を無理に反復練習することは避けてください。かえって症状を悪化させる可能性があります。

イップスと単なるスランプの違いは何ですか？

スランプは一時的な調子の悪さですが、イップスは筋肉の制御ができなくなる神経的な症状で、より深刻な状態です。

イップスは完治する可能性はありますか？

適切な治療により改善は期待できますが、完全に元の状態に戻るかは個人差があります。早期の対応が重要です。

イップスになりやすい人の特徴はありますか？

完璧主義者や責任感が強い人、向上心が高く練習熱心な人に発症しやすい傾向があります。

イップスの症状が他の動作にも影響しますか？

放置すると関連する動作にも症状が波及し、競技全体に影響を及ぼす可能性があります。

イップスの治療期間はどのくらいかかりますか？

症状の程度や個人差により異なりますが、数ヶ月から数年かかる場合があります。継続的な取り組みが必要です。

イップスは遺伝的な要因がありますか？

現在のところ遺伝的要因は明確ではありませんが、性格的特徴や体質的要因が関与する可能性があります。

イップスの予防方法はありますか？

過度な反復練習を避け、適度な休息とリラックスを心がけることが予防につながります。

イップスは年齢に関係なく発症しますか？

年齢に関係なく発症する可能性がありますが、技術レベルが高く練習量の多い競技者により多く見られます。

イップスで悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体とイップスは、非常に相性がよく、中には劇的に改善するケースも見られます。

イップスは一人で抱え込まず、適切な治療を受けることで改善が期待できる症状です。当院では、あなたの症状に真摯に向き合い、競技への情熱を取り戻すお手伝いをいたします。

イップスは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。