書痙

書痙とは

書痙は字を書こうとした瞬間だけ手や腕の筋肉が異常に緊張し、震えやこわばりで文字が思うように書けなくなる運動障害です。脳の運動制御回路が誤作動を起こす局所性ジストニアの一種で、箸を使う・キーボードを打つなど他の動作は問題ないのに、ペンを握る動作だけに症状が現れる点が特徴です。

厚生労働省の研究報告によると、書痙を含むジストニアの国内患者数は人口10万人あたり15人程度とされ、全国で約2万人と推定されていました。しかし近年の研究では、未診断や誤診のケースが非常に多いことから、軽微な症例まで含めると実際の患者数は数十万人に及ぶとの推定も出てきています。書痙は従来考えられていたほど稀な病気ではなく、多くの方が適切な診断を受けられずに悩んでいるのが現状です。

特に、デスクワークや手作業を多く行う職業の方に多く見られ、完璧主義的な性格の方に発症しやすい傾向があります。

症状を放置すると「また書けなくなるかもしれない」という予期不安が強まり、会議でメモを取ることや役所でサインをする場面を避けるようになります。やがて業務を周囲に任せざるを得なくなり評価が下がったり、署名が必要な手続きに家族を同行させるなど生活の自立度が低下したりします。恐怖心と自己否定感が積み重なれば、不眠や抑うつを併発し、最悪の場合は休職や退職に追い込まれる例も報告されています。

書痙を放置すると、症状の進行とともに文字を書くことへの恐怖心が強まり、予期不安が増大します。職場では書類作成を避けるようになり、昇進の機会を逃したり、最悪の場合は休職や退職に追い込まれることもあります。

社会生活では銀行での手続きや契約書への署名を避けるようになり、日常生活に大きな支障をきたします。さらに症状を隠そうとする心理的負担から、うつ病や不安障害などの精神的な問題を併発する可能性も高くなります。

書痙の原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中で、書痙でお悩みの人も来院されています。

書痙の原因として次のものが挙げられます。

書痙は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、脳の運動制御回路に機能的な異常が生じ、手の動作をコントロールする神経回路に誤作動が起こることで書痙が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり手の訓練をするだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。書痙は１５年以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

書痙への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

眠気や集中力低下などの副作用があり、長期服用による依存性や耐性の問題があります。根本的な改善ではなく一時的な症状抑制に留まることが多いです。また、薬の効果が切れると症状がまた再発しやすいです。長期使用により副作用のリスクがあり、根本的な原因解決にはなりません。

ボツリヌス毒素注射

効果は3～6ヶ月程度で、継続的な注射が必要です。注射部位の痛みや一時的な筋力低下、費用負担が大きいという問題があります。一時的な症状緩和にとどまることが多く、継続的な通院が必要になります。

理学療法・作業療法

長期間の継続が必要で、専門的な指導者の確保や通院の負担があります。効果の個人差が大きく、完全な改善が期待できない場合もあります。

実際、リハビリや訓練療法などではなかなか治らない書痙が多く、効果があってもかなり時間がかかるため途中断念する人が多いのが現状です。

心理療法

治療期間が長く、カウンセラーとの相性や治療方針によって効果に差が生じます。当院でも行なっていますが、整体などの治療との併用が望ましいです。

書痙を改善するために

まずはあなたの書痙の原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになるますし、改善も見込めないからです。

当院では、書痙の根本的な改善を目指しています。症状の表面的な緩和だけでなく、なぜその症状が生じているのかという原因を徹底的に探ります。まずカウンセリングで生活背景と心理的ストレスを丁寧に把握し、独自の検査で首・肩・腕の可動域と神経反射を確認します。その上で全身のバランス調整と自律神経を整える手技を施し、脳と手の協調を回復させるための呼吸法とイメージトレーニングを指導します。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、書痙の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

当院の特徴

治療家歴１５年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

経験豊富な院長が問診から施術まで全て担当いたします。カウンセリング・検査・施術まで一貫して行うため、常に高いレベルで安定した治療を受けることができます。院長自身が自律神経失調症とパニック障害の克服経験を持ち、一流治療家から学んだ技術を十七年間で延べ二万七千名以上に提供してきました。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。小さな変化を拾って、その都度、対応を変えていくことで、治療効果がより高まります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、病院や心療内科、鍼灸院などで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

書痙のQ＆A

書痙は自然に治りますか？

書痙は脳の運動制御の問題が関わっているため、自然治癒は期待できません。適切な治療とアプローチにより改善は十分可能ですが、放置すると症状が固定化する傾向があります。

書痙の人がやってはいけないことは？

無理な筆圧で書き続ける、症状を隠そうと過度に緊張する、長時間連続して書字作業を行うことは避けるべきです。適度な休憩と正しい姿勢を心がけることが大切です。

書痙と単なる手の震えの違いは何ですか？

書痙は字を書く動作時のみに症状が現れ、他の動作は正常です。単なる手の震えは動作に関係なく現れることが多く、原因や治療法も異なります。

書痙は遺伝しますか？

遺伝的要因が関与している可能性はありますが、必ずしも遺伝するわけではありません。環境要因や心理的要因も大きく影響するため、予防や改善は十分可能です。

書痙の症状は進行しますか？

適切な対処をしないと症状が固定化し、予期不安により悪化することがあります。早期の適切なアプローチにより進行を防ぎ、改善に向かわせることが重要です。

書痙に効果的な薬はありますか？

ベータブロッカーや抗不安薬が使用されますが、効果には個人差があります。ボツリヌス毒素注射も選択肢の一つですが、根本的な改善には心身両面からのアプローチが必要です。

書痙の治療にはどのくらいの期間がかかりますか？

症状の程度や治療法により異なりますが、数ヶ月から数年を要することが多いです。継続的な取り組みと患者様の状況に合わせた治療計画が改善の鍵となります。

書痙で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体と書痙は、非常に相性がよく、中には劇的に改善するケースも見られます。

書痙が改善されることで、あなたの日常は大きく変わります。症状に悩まされることなく、やりたいことを思う存分楽しめる生活が待っています。当院では、単に症状を取るだけでなく、あなたらしい生活を取り戻すことを目標としています。症状から卒業し、元気で快適な日常を手に入れませんか。

書痙は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。