月経前不快気分障害(PMDD)

月経前不快気分障害とは

月経前不快気分障害（PMDD）とは、生理が始まる7～10日前から現れる精神的・身体的な症状が、日常生活や人間関係に深刻な支障をきたす状態です。月経前症候群（PMS）の重症型で、特に感情の不安定さ、激しいイライラ、抑うつ気分などの精神症状が際立って強いのが特徴です。

厚生労働省の調査によると、月経のある女性の約70～80％が月経前に何らかの症状を経験しています。その中で月経前不快気分障害（PMDD）と診断される女性は1.2～6.4％で、日本における12ヶ月有病率は月経のある女性の1.8～5.8％と報告されています。

これは約20人～50人に1人の割合で、推定患者数は数十万人から100万人程度と考えられます。

月経前不快気分障害を放置すると、まず人間関係の悪化が深刻化します。家族や恋人、同僚との関係が破綻し、社会的孤立を招く可能性があります。仕事や学業においては、月経前の期間に集中力低下やミスが増え、昇進や評価に悪影響を及ぼします。

長期的には、慢性的なストレスにより他の精神疾患（うつ病、不安障害）を併発するリスクが高まります。最悪の場合、自己肯定感の著しい低下から自傷行為や希死念慮に至ることもあり、早期の適切な治療が不可欠です。

月経前不快気分障害の原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中で、月経前不快気分障害でお悩みの人も、一定数来院されています。

月経前不快気分障害の原因として次のものが挙げられます。

月経前不快気分障害は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、排卵後から月経までの期間に、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に変化することで、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れ、症状が発症します。それは人によって違い、単にホルモン調整や薬物療法だけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。月経前不快気分障害は１５年以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

月経前不快気分障害への対応として、次のようなものが一般的です。

SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）の投与

当院でも、心身両面からのアプローチを活用しています。ただ、薬物による症状の抑制ではありません。自律神経の働きを整えることで、どの部分に負担がかかりやすくなっているのかを見ます。

月経前不快気分障害において、薬物療法では効果が現れるまで2～4週間かかることがあり、副作用のリスクもあるというのが現状で、根本的な改善への対応としては不十分と言えます。

低用量ピルの処方

ホルモンバランスを一時的に安定させるだけで、根本的な解決にならないことが多く、血栓症のリスクもあります。また、PMDDの精神症状には効果が限定的な場合が多いです。

また、低用量ピルの長期使用は、喫煙者や高血圧の方は使用できないなど、さまざまな制約が報告されています。

抗不安薬の処方

まず、抗不安薬で治る月経前不快気分障害がほとんどであれば、整体やカウンセリングに頼る人はほぼいないはずです。ということは、効果がかなり限定的だということが言えます。

実際、薬物療法などではなかなか治らない月経前不快気分障害が多く、依存性のリスクがあり長期使用は推奨されないため途中断念する人が多いのが現状です。

月経前不快気分障害を改善するために

まずはあなたの月経前不快気分障害の原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになるますし、改善も見込めないからです。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、月経前不快気分障害の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

当院の特徴

治療家歴１５年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、月経前不快気分障害に対して心身両面からの包括的なアプローチを行っています。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、心療内科や他の治療院で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

月経前不快気分障害のQ＆A

月経前不快気分障害は自然に治りますか？

PMDDは適切な治療なしに自然治癒することは稀です。閉経後は症状が消失しますが、それまでは継続的な治療とケアが必要です。早期の適切な治療により症状の大幅な改善が期待できます。

月経前不快気分障害の人がやってはいけないことは？

症状の悪化を招く可能性があるため、過度のアルコール摂取、不規則な生活、過度なストレス、睡眠不足は避けたいところです。また、症状を我慢し続けることも適切ではありません。

PMSとPMDDの違いは何ですか？

PMSは月経前の軽度な不調で、PMDDはその重症型です。PMDDでは精神症状が特に強く、日常生活や人間関係に深刻な支障をきたします。診断基準も異なり、PMDDは精神疾患として分類されています。

仕事を休むほどの症状でも病気と認められますか？

PMDDは正式な精神疾患として診断基準が確立されており、症状が重篤な場合は医師の診断書により休職や配慮を求めることが可能です。職場での理解を得るためにも適切な診断が重要です。

薬を使わずに改善する方法はありますか？

生活習慣の改善、規則正しい睡眠、適度な運動、ストレス管理、認知行動療法などの非薬物療法があります。ただし、重症の場合は薬物療法との併用が効果的とされています。

症状が出る期間はどのくらいですか？

通常、生理開始の7～10日前から症状が現れ、生理が始まると数日で軽減または消失します。この周期が毎月繰り返されるのがPMDDの特徴です。

月経前不快気分障害で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体と月経前不快気分障害は、非常に相性がよく、中には劇的に改善するケースも見られます。

月経前不快気分障害が改善されることで、あなた本来の穏やかで前向きな毎日を取り戻すことができます。月経周期に振り回されることなく、安定した心身の状態で充実した人生を歩んでいけるようになります。

月経前不快気分障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。