手汗（手のひらの汗）

手汗とは

手汗とは、手のひらから異常に多くの汗が分泌される症状のことです。医学的には「手掌多汗症」と呼ばれ、運動をしていない時や涼しい環境でも、日常生活に支障をきたすほど大量の汗が手のひらから出続ける状態を指します。単なる緊張による一時的な発汗とは異なり、継続的に続く症状です。

日本における手掌多汗症の患者数は約493万1千人で全体の5.3％にあたります。これは19人に1人の割合で、決して珍しい症状ではありません。男性が6.3％、女性が4.1％となっており、程度の軽い方も含めると約4％の方が手掌多汗症であると考えられています。

手汗を放置すると、まず日常生活での不便が増大します。書類やノートが常に濡れてふやけ、重要な文書が破れやすくなったり、文字が読めなくなったりします。仕事では書類の取り扱いに支障が出て、業務の効率が低下し、職場での信頼関係にも影響を与える可能性があります。

さらに深刻なのは心理面への影響です。人との握手や手をつなぐことを避けるようになり、対人関係が消極的になります。この状態が続くと、手汗を意識すればするほど緊張が高まり、さらに汗が出るという悪循環に陥ります。最終的には社会生活への参加を避けるようになり、うつ症状や社会不安障害を併発するリスクも高まります。

手汗の原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中で、手汗でお悩みの人も、一定数来院されています。

手汗の原因として次のものが挙げられます。

手汗は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、手の交感神経が過度に活発になることで汗腺が刺激され、大量の汗が分泌されます。それは人によって違い、単に制汗剤を使ったり汗腺を塞ぐだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。手汗は１５年以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

手汗への対応として、次のようなものが一般的です。

外用薬治療

継続的な使用が必要で、効果を実感するまで2～3週間かかります。また、皮膚のかぶれや刺激感が生じる場合があり、重度の症状には十分な効果が得られないことがあります。

一時的に症状を抑えるだけで、根本的な解決にならないことが多く、使用を中止すると症状が再発しやすいです。

内服薬治療

副作用として口の渇きが生じますが、水分摂取により発汗量が増加するジレンマがあります。また、眠気や便秘などの副作用も報告されています。

また、抗コリン剤の長期使用は、認知機能への影響や、心拍数の増加など、さまざまな副作用が報告されています。

イオントフォレーシス

電流による軽い痛みを感じる場合があり、継続しないと効果が維持できません。実際、イオントフォレーシスなどではなかなか治らない手汗が多く、効果があってもかなり時間がかかるため途中断念する人が多いのが現状です。

手汗を改善するために

まずはあなたの手汗の原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになるますし、改善も見込めないからです。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、手汗の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

当院の特徴

治療家歴１５年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、手汗の根本的な改善を目指しています。手汗は単に汗腺の問題だけではなく、自律神経のバランスの乱れや精神的なストレスが大きく関わっています。

抗コリン剤などの薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、病院や他の治療院で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

手汗のQ＆A

手汗は自然に治りますか？

手汗は基本的に生まれつきの体質によるものが多く、自然治癒は期待できません。しかし、適切な治療やライフスタイルの改善により症状をコントロールすることは可能です。

手汗の人がやってはいけないことは？

過度なストレスを避け、睡眠不足や不規則な生活を改善することが大切です。また、手汗を過度に意識しすぎると悪循環に陥るため、適度にリラックスすることも重要です。

手汗と多汗症の違いは何ですか？

手汗は手のひらに限定した症状を指し、多汗症は全身または複数の部位に異常な発汗が見られる疾患です。手汗は多汗症の一種で、医学的には手掌多汗症と呼ばれます。

手汗は遺伝しますか？

手汗そのものが遺伝するわけではありませんが、交感神経が活発な体質が遺伝する可能性があります。家族に同様の症状がある方が25～50％認められています。

手汗を完全に止めることはできますか？

手に汗をかくこと自体は決して異常ではないので、完全に止めることは困難ですが、適切な治療により日常生活に支障のないレベルまで症状を改善することは可能です。治療法は症状の程度により選択されます。

手汗を悪化させる食べ物はありますか？

カフェインや香辛料の多い食べ物、アルコールなどは交感神経を刺激し、手汗を悪化させる可能性があります。バランスの良い食事を心がけることが大切です。

手汗で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体と手汗は、非常に相性がよく、中には劇的に改善するケースも見られます。

手汗が改善されることで、これまで制限されていた多くのことが可能になります。仕事では書類を扱うことに自信が持て、プレゼンテーションや会議でも堂々と振る舞えるようになります。

手汗は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。