マタニティブルー

マタニティブルーとは

マタニティブルーとは、妊娠中や出産後に起こる一時的な情緒不安定な状態のことです。主に産後3日から2週間程度の間に現れる精神症状で、急に涙が出る、イライラする、気分が落ち込むなどの症状が特徴的です。医学的には「マタニティブルーズ」と呼ばれ、ホルモンバランスの急激な変化が主な原因とされています。

日本産婦人科医会の調査によると、出産後の女性の30-50%が経験するとされており、決して珍しいものではありません。年間約80万人の出産がある日本では、約24万人から40万人の女性がマタニティブルーを経験していると推定されます。

マタニティブルーの症状が2週間以上続く場合、産後うつ病に移行する可能性があります。産後うつ病は治療が必要な疾患で、放置すると症状が悪化し、日常生活に深刻な影響を与えます。最悪の場合、自殺念慮や自傷行為に至るケースも報告されており、東京都の調査では妊産婦の異常死の原因として精神的要因が挙げられています。

また、母子関係にも悪影響を及ぼし、赤ちゃんの発達や愛着形成に問題が生じる可能性もあります。育児への不安が増大し、外出することも億劫になり、友人との交流も断絶してしまうケースも少なくありません。

マタニティブルーの原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中でも、マタニティブルーでお悩みの人は、特に多く来院されています。

マタニティブルーの原因として次のものが挙げられます。

マタニティブルーは複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

妊娠中に大量分泌されていたエストロゲンとプロゲステロンが出産後に急激に低下し、体内のホルモン環境が大きく変化することで自律神経に影響を与えます。同時に、出産により生活リズムが一変し、慣れない育児への戸惑いや責任感の重圧がストレスとなって精神的な不安定さを引き起こします。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。マタニティブルーは１５年以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

マタニティブルーへの対応として、次のようなものが一般的です。

経過観察

当院でも、心身の状態の検査は活用しています。ただ、単に様子を見ているわけではありません。全体を見て、どの部分に負担がかかりやすくなっているのかを見ます。

マタニティブルーにおいて、単なる経過観察では症状が改善しない場合が多いというのが現状で、マタニティブルーへの対応としては不十分と言えます。

カウンセリング

心理的なサポートは重要ですが、効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院が必要となるため、育児中の母親には負担となることがあります。また、カウンセリングのみでは根本的な身体の不調は改善されにくいです。また、カウンセラーの技量により差が出ることが多いです。

また、理想的な環境を整えることが困難な場合が多く、実際の生活に適用するのが難しいことがあります。カウンセリングは整体と併用するのが望ましいです。

薬物療法

まず、薬物療法で治るマタニティブルーがほとんどであれば、整体に頼る人はほぼいないはずです。ということは、効果がかなり限定的だということが言えます。

実際、授乳への影響を考慮する必要があり、薬の選択が限られます。また副作用のリスクもあり、根本的な解決にならないことが多いのが現状です。

マタニティブルーを改善するために

まずはあなたのマタニティブルーの原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになるますし、改善も見込めないからです。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、マタニティブルーの原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

マタニティブルーの改善には、心身両面からのアプローチが不可欠です。当院では、ホルモンバランスの乱れによる自律神経の不調に着目し、根本的な原因から改善を図ります。

当院の特徴

治療家歴１５年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

妊娠中や産後の身体は想像以上にデリケートな状態にあります。だからこそ、痛みのない優しい施術で、自然治癒力を高めながら心身のバランスを整えていきます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、産婦人科や他の治療院、カウンセリング院で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

マタニティブルーのQ＆A

マタニティブルーは自然に治りますか？

多くの場合、マタニティブルーは一過性の症状で、産後2週間程度で自然に改善します。ホルモンバランスが安定することで症状は軽快しますが、長引く場合は専門家への相談が必要です。

マタニティブルーの人がやってはいけないことは？

一人で悩みを抱え込むことや、完璧な育児を目指すことは避けましょう。また、睡眠不足を放置したり、周囲のサポートを断ったりすることも症状を悪化させる可能性があります。

マタニティブルーと産後うつ病の違いは何ですか？

マタニティブルーは一過性で2週間程度で改善しますが、産後うつ病は症状が長期間続き、治療が必要な疾患です。日常生活に支障をきたす程度や持続期間が大きな違いです。

マタニティブルーはいつまで続きますか？

一般的には産後3日から2週間程度で症状は改善します。ただし、ホルモンバランスが完全に安定するまでの産後1年間は、軽度の症状が続く可能性もあります。その場合は、早めにプロに相談することをお勧めいたします。

授乳中でも薬を飲むことはできますか？

授乳に影響の少ない薬剤もありますが、必ず医師と相談して決定する必要があります。母乳とくすりハンドブックなどの資料も参考になりますが、自己判断は避けましょう。

二人目以降の出産でもマタニティブルーになりますか？

初産・経産に関わらず、マタニティブルーは起こる可能性があります。むしろ上の子の世話と新生児の世話を同時に行う負担から、症状が現れやすい場合もあります。

マタニティブルーで悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体とマタニティブルーは、非常に相性がよく、中には劇的に改善するケースも見られます。

症状が改善されることで、本来の自分らしさを取り戻すことができます。育児は確かに大変ですが、それ以上に喜びや幸せを感じられるようになります。

マタニティブルーは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。