へバーデン結節

へバーデン結節とは

へバーデン結節は、手指の第一関節（指先に最も近い関節）が変形し、曲がってしまう病気です。この関節の背側に2つのコブ（結節）ができるのが特徴で、赤く腫れたり痛みを伴ったりします。

人差し指から小指にかけて発症することが多く、親指にも現れることがあります。発見者であるイギリスの医師ウィリアム・へバーデンの名前にちなんで名付けられました。

日本では約300万人の方がこの症状に悩まされていると言われています。年代別の発症率は30代で10.6%、40代で20.7%、50代で28.6%と年齢とともに増加し、80代では59.1%にも達します。

特に女性に多く見られ、50代の女性が最も痛みを強く感じる傾向があります。これは家事などによる手指への負担の蓄積や女性ホルモンの変化が関係していると考えられています。

へバーデン結節を放置すると、症状が進行し様々な問題が生じる可能性があります。痛みが慢性化し、日常生活の質が著しく低下することがあります。

指の変形が進行すると、物をつかむ、握るといった基本的な動作が困難になります。関節の動きが制限され、最終的には関節が固まってしまうこともあるのです。

爪の変形が起こることもあります。水ぶくれのような透明なでっぱり（ミューカスシスト/粘液嚢腫）ができることもあります。

へバーデン結節の原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中でも、へバーデン結節でお悩みの人は、特に多く来院されています。

へバーデン結節の原因として次のものが挙げられます。

へバーデン結節はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

年齢を重ねるにつれて関節軟骨が摩耗し、骨の変形が起こりやすくなります。更年期以降の女性に多く見られることから、エストロゲン（女性ホルモン）の減少も大きく関係しています。最近の研究では、痛みのある関節部分に余分な血管（モヤモヤ血管）が増えることが、痛みの原因になっているという新しい見解も出てきています。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。へバーデン結節は１５年以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

へバーデン結節への対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法

根本的な治療ではなく、症状の進行を遅らせるだけです。完全に痛みを取り除くことは難しく、効果が出るまで時間がかかることがあります。

薬物療法

長期使用による副作用のリスク（胃腸障害など）があります。一時的な効果しか得られないことが多く、ステロイド注射は回数制限があります。

また、ステロイド剤の長期使用は、骨粗鬆症（骨が弱くなり骨折しやすくなる）や、コレステロール上昇など、さまざまな副作用が報告されています。

手術療法

関節を固定すると物を握りにくくなります。手術後のリハビリが必要で、完全に元の状態に戻るわけではありません。

へバーデン結節を改善するために

まずはあなたのへバーデン結節の原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになるますし、改善も見込めないからです。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、へバーデン結節の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

へバーデン結節の改善には、症状の原因を正確に把握することが何より重要です。当院では、まず詳しい問診と検査を行い、あなたの症状の原因を特定します。

痛みの原因が単なる加齢現象ではなく、複数の要因が絡み合っていることを理解し、それぞれに適切にアプローチしていきます。特に女性の場合は、ホルモンバランスの変化も考慮に入れた総合的なケアが必要です。

手指の関節だけでなく、肩や首、背中の緊張も手指の症状に影響を与えることがあります。全身のバランスを整えることで、手指への負担を軽減します。

当院の特徴

治療家歴１５年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、へバーデン結節に対して心身両面からのアプローチを行っています。症状の辛さによる精神的ストレスも考慮し、心と体の両方をケアします。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、病院、整骨院やマッサージ院で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

へバーデン結節のQ＆A

へバーデン結節は自然に治りますか？

完全に元の状態に戻ることはありませんが、多くの場合、数か月～数年で痛みは落ち着いてきます。ただし、変形した骨は元には戻りません。早期に適切なケアを始めることで、症状の進行を遅らせることが可能です。個人差が大きいため、痛みが落ち着くまでの期間は人によって異なります。

へバーデン結節の人がやってはいけないことは？

指先に過度な負荷をかける作業、患部を温めること、強くマッサージすること、重いものを持つこと、スマホの過度な使用は避けるべきです。特に痛みがある時は無理をせず、テーピングなどで固定して安静にすることが大切です。日常生活でも指に負担をかけないよう工夫しましょう。

へバーデン結節と関節リウマチの違いは？

へバーデン結節は第一関節（DIP関節）に発症するのに対し、関節リウマチは主に第二関節（PIP関節）やMP関節に症状が現れます。また、関節リウマチでは骨が溶ける像が見られますが、へバーデン結節では骨が増殖する傾向があります。血液検査でも違いがあり、鑑別診断が可能です。

へバーデン結節は遺伝しますか？

明確な遺伝性は証明されていませんが、家族内で多発する例が報告されています。血縁者にへバーデン結節の方がいる場合は、体質が似ている可能性があるため、日頃から指先に負担をかけないよう注意し、予防を心がけることが大切です。

スマホの使用はへバーデン結節に影響しますか？

特に小指でスマートフォンを支える姿勢は、小指のへバーデン結節を誘発する可能性があります。スマホ操作は両手で行い、一つの指に負担が集中しないよう注意しましょう。長時間の使用は適度に休憩を取り、指の負担を減らすことが大切です。

サプリメントは本当に効果がありますか？

例えば、エクオールは女性ホルモンに似た構造を持ち、関節症状の緩和が期待されています。研究では約60%の方に効果があるとされていますが、個人差があります。更年期以降の女性には試す価値がありますが、効果が出るまで時間がかかることもあるため、継続的な摂取が必要です。

へバーデン結節で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体とへバーデン結節は、非常に相性がよく、中には早期に改善するケースも見られます。

へバーデン結節の症状が改善すると、日常生活の質が大きく向上します。指の痛みや腫れが軽減されることで、これまで諦めていた活動も再開できるようになります。

朝のこわばりがなくなり、一日を気持ちよくスタートできるようになります。夜間の痛みで目が覚めることもなくなり、ぐっすりと眠れるようになります。

へバーデン結節は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。