手根管症候群

手根管症候群とは

手根管症候群とは、手首の手のひら側にある「手根管」という狭いトンネル状の空間で、正中神経という神経が圧迫されることで起こる症状です。この圧迫により、主に親指、人差し指、中指にしびれや痛みが生じます。特に中年女性に多く見られる疾患です。

手根管は手首の部分にある手根骨と横手根靭帯で囲まれた伸び縮みのできないトンネルで、その中を1本の正中神経と指を動かす9本の腱が通っています。何らかの原因でこのトンネル内の圧力が高まると、圧迫に弱い正中神経が扁平化して症状を引き起こします。日本では推定で人口の約2-3%が罹患していると考えられています。

手根管症候群を放置すると、日常生活に深刻な支障をきたす可能性があります。ボタンをかける、小銭を扱うなどの細かい作業が困難になり、物を落としやすくなって握力が著しく低下します。痛みや温度に対する感覚が鈍くなり、怪我や火傷に気づきにくくなることもあります。

最悪の場合、親指の付け根の筋肉が萎縮し、親指を他の指に近づける動作（対立運動）ができなくなります。手の機能が大幅に低下し、仕事や趣味を諦めざるを得なくなる場合もあります。一度萎縮した筋肉は手術をしても完全には回復しないため、早期の対処が重要です。

手根管症候群の原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中でも、手根管症候群でお悩みの人も、一定数来院されています。

手根管症候群の原因として次のものが挙げられます。

手根管症候群は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。手根管症候群は１５年以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

手根管症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

安静・装具療法

長期間の使用により手首の筋力低下や関節の硬さが生じる可能性があります。また、装具に依存してしまい、根本的な改善に至らない場合があります。

手根管症候群において、装具療法は一時的な症状緩和にとどまることが多く、根本的な解決には至らないことが現状です。

薬物療法

一時的な症状緩和にとどまることが多く、根本的な原因解決には至りません。長期服用による副作用のリスクもあります。また、薬の効果が切れると症状がまた再発しやすいです。

特に消炎鎮痛剤の長期使用は、胃腸障害や腎機能への影響など、さまざまな副作用が報告されています。

ステロイド注射

効果は一時的で、繰り返し注射が必要になることがあります。また、感染や神経損傷のリスクも伴います。注射で治る手根管症候群がほとんどであれば、整体に頼る人はほぼいないはずです。ということは、効果が限定的だということが言えます。

実際、ステロイド注射などではなかなか治らない手根管症候群が多く、効果があってもかなり時間がかかるため途中断念する人が多いのが現状です。

手根管症候群を改善するために

まずはあなたの手根管症候群の原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになるますし、改善も見込めないからです。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、手根管症候群の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

長年の経験から組み立てられた効果の高い整体技術で、ただ筋肉や骨格の調整ではなく、神経やストレスにもアプローチし、心身同時に調整していきます。痛みもなく、体に優しい、安心できる治療法です。

当院の特徴

治療家歴１５年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。小さな変化を拾って、その都度、対応を変えていくことで、治療効果がより高まります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整骨院やマッサージ院で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

手根管症候群のQ＆A

手根管症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は約3分の1の方が安静だけで改善します。特に妊娠が原因の場合は出産後に自然治癒することが多いです。ただし、症状が進行する前に適切な治療を受けることが重要です。

手根管症候群の人がやってはいけないことは？

手首を曲げる動作、長時間のパソコン作業、手を酷使するスポーツや家事は控えましょう。特にタオルを絞る動作や重い物を持つことは症状を悪化させる可能性があります。

手根管症候群と腱鞘炎の違いは何ですか？

手根管症候群は神経の圧迫による症状で、腱鞘炎は腱の炎症による症状です。手根管症候群は主にしびれが特徴的で、腱鞘炎は動作時の痛みが主な症状となります。

どのくらいの期間で症状は改善しますか？

軽度の場合は数週間から数ヶ月で改善することが多いです。手術を行った場合、痛みはすぐに改善しますが、しびれや麻痺の回復には数ヶ月かかることもあります。

仕事を続けながら治療できますか？

軽度の場合は装具を使用しながら仕事を続けることも可能です。ただし、手を酷使する作業は控え、定期的な休憩を取ることが重要です。

再発する可能性はありますか？

根本的な原因（手の酷使、全身疾患など）が改善されない場合は再発の可能性があります。適切な予防策を継続することで再発リスクを軽減できます。

手根管症候群で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体と手根管症候群は、非常に相性がよく、中には劇的に改善するケースも見られます。

手根管症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。