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毎晩しっかり寝ているはずなのに、朝起きたときに体が重くてだるさが残っていませんか?整体院きなり・高槻院の磊です。十分な睡眠時間を確保しているのに疲れが取れないという方は、もしかすると寝る姿勢が原因かもしれません。実は睡眠中の姿勢が自律神経に大きな影響を与えているんです。自律神経失調症でお悩みの方に知ってほしい、寝る姿勢と自律神経の深い関係についてお伝えしていきます。




寝る姿勢を変えるだけで、朝の目覚めが驚くほど変わります
寝ても疲れが取れない理由は、睡眠の質が低下していることにあります。睡眠時間は足りているのに朝から体がだるい、肩や首がこっている、頭がぼんやりするといった症状は、自律神経がうまく切り替わっていないサインなんですね。本来、睡眠中は副交感神経が優位になることで体がリラックスし、細胞の修復や疲労回復が行われます。
ところが寝る姿勢が悪いと、首や背骨に負担がかかり続けて筋肉が緊張したままになってしまいます。すると交感神経が働き続けてしまい、体は休んでいるつもりでも脳や神経は緊張状態のままなんです。これが寝ても疲れが取れない最大の原因です。
自律神経は、私たちの意思とは関係なく体の機能を調整している神経です。心臓の動き、呼吸、消化、体温調整など、生命を維持するすべての働きをコントロールしています。この自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあり、日中は交感神経が優位になって活動的になり、夜間は副交感神経が優位になって体を休めるというリズムで動いています。
寝る姿勢がこの自律神経に影響するのは、首や胸周りの圧迫が関係しています。首には自律神経が密集していて、頸椎の歪みや圧迫があると神経伝達がうまくいかなくなります。また胸が圧迫されると呼吸が浅くなり、酸素不足から交感神経が刺激されてしまうんですね。つまり寝る姿勢次第で、副交感神経への切り替えがスムーズにいくかどうかが決まるんです。
寝る姿勢が悪いと呼吸が浅くなり、酸素が十分に取り込めなくなります。酸素不足は体にとってストレスなので、交感神経が働いて心拍数が上がったり血圧が上昇したりします。これでは深い眠りに入ることができず、朝起きても疲れが残ったままになってしまうんですね。
では具体的にどんな寝る姿勢が疲れを残してしまうのでしょうか。まず一番避けてほしいのがうつ伏せ寝です。うつ伏せで寝ると、首を左右どちらかに大きくねじらなければならず、頸椎に過度な負担がかかります。私も自律神経失調症で苦しんでいたころ、うつ伏せで寝る癖があって、朝起きると首が痛くて頭痛がひどかったことを覚えています。
また高すぎる枕や低すぎる枕も要注意です。枕の高さが合っていないと、首のカーブが不自然になって神経や血管が圧迫されます。特に高い枕は顎が引けて喉が圧迫され、呼吸がしにくくなるため自律神経が乱れやすくなります。逆に低すぎる枕では首が後ろに反ってしまい、これもまた神経を圧迫する原因になります。
低反発マットレスなど柔らかすぎる寝具では、体が沈み込んで寝返りが打ちにくくなります。人は一晩に20回から30回ほど寝返りを打つことで、血流を促し体温を調整しているのですが、寝返りが少ないと血行不良になり筋肉が緊張したままになってしまいます。朝起きたときに体が痛い、腰が重いという方は、寝具が柔らかすぎる可能性があります。
それでは、疲れが取れやすい寝る姿勢とはどんなものでしょうか。基本的には仰向けで寝るのが最もおすすめです。仰向けは背骨が自然なS字カーブを保ちやすく、首や肩、腰への負担が少ないため、副交感神経が優位になりやすいんですね。胸が開いた状態になるので深い呼吸ができて、酸素が十分に取り込めます。
ただし仰向けが苦しいと感じる方や、いびきをかきやすい方もいらっしゃいます。そんな場合は横向きで寝るのも良い選択肢です。横向きで寝るときは、クッションや抱き枕を膝の間に挟むと骨盤の歪みを防ぎ、体への負担を減らすことができます。右向きと左向きで迷う方もいらっしゃいますが、消化を助けたい場合は右向き、心臓への負担を減らしたい場合は左向きがおすすめです。
枕は首の自然なカーブにフィットする高さを選びましょう。仰向けで寝たときに、顎が少し引けて喉が圧迫されない高さが理想的です。タオルを重ねて高さを調整してみるのもいいですね。横向きで寝る場合は、肩幅分の高さがある枕を使うと首への負担が少なくなります。
自律神経は、寝具との相性も大事です。マットレスや枕が体に合っていないと、どんなに姿勢を意識しても睡眠の質は上がりません。体圧分散ができる適度な硬さのマットレスを選び、首の高さに合った枕を使うことで、自律神経が整いやすい環境を作ることができます。当院では寝具選びのアドバイスも行っていて、多くの方が寝具を変えただけで朝の目覚めが変わったとおっしゃいます。
また寝具の素材にも気を配りましょう。通気性の良い素材を選ぶと、体温調整がスムーズになり、寝汗による不快感も減ります。寝具は毎日使うものだからこそ、自分の体に合ったものを選ぶことが疲労回復の第一歩になります。
でも、一番は、寝る前の思考が重要ということも頭に入れておきましょう。どんなに姿勢や寝具を整えても、頭の中が不安や心配事でいっぱいだと、自律神経は交感神経優位のままで副交感神経に切り替わりません。布団に入ってから「明日の仕事はうまくいくだろうか」「あの失敗をまたしてしまったらどうしよう」と考えていると、脳が緊張状態のまま眠りについてしまいます。
私も自律神経失調症で苦しんでいたころ、寝る前のネガティブ思考が止まらず、一睡もできない夜を何度も経験しました。体の姿勢を整えても、心が緊張していては深い眠りには入れないんです。寝る前には、できるだけネガティブな思考を手放すことが大切です。今日あった良いことを3つ思い出してみたり、感謝できることを心の中で唱えてみたりするだけで、気持ちが穏やかになります。
寝る前に日記を書いて、頭の中のモヤモヤを紙に書き出すのも効果的です。考えていることを外に出すことで、頭の中が整理されて心が落ち着きます。深呼吸をしながら「今日も一日お疲れさま」と自分を労ってあげるだけでも、副交感神経が働きやすくなるんですよ。
寝る姿勢や思考だけでなく、就寝前の環境づくりも自律神経を整えるためには欠かせません。寝る1時間前にはスマホやパソコンの画面を見るのを控えてください。ブルーライトは交感神経を刺激してしまい、眠りを妨げる原因になります。照明を暗めにして、リラックスできる環境を作ることも大切です。
アロマを焚いたり、ゆったりとした音楽を流したりするのも効果的です。深呼吸やストレッチで体をほぐしてから布団に入ると、副交感神経が優位になりやすくスムーズに眠りにつけます。お風呂にゆっくり浸かって体を温めるのもおすすめです。入浴後、体温が下がっていくタイミングで布団に入ると自然と眠気が訪れます。
整体院きなりでは、寝ても疲れが取れない方のために、自律神経を整える施術を行っています。4種類の独自検査を通じて、体の歪みやストレス状態を数値化し、一人ひとりに合った施術プランをご提案しています。17年間で27,000人以上の方を施術してきた経験から、心と体の両面からアプローチすることで、根本的な疲労回復を目指しています。
私自身も自律神経失調症やパニック障害に苦しんだ経験があるからこそ、寝ても疲れが取れない辛さがよくわかります。病院で検査を受けても異常が見つからず、どうすればいいのか途方に暮れている方もいらっしゃるでしょう。薬に頼りたくない方、整骨院やマッサージで効果を感じられなかった方も、どうか諦めないでください。
睡眠は一日の疲れを癒し、明日への活力を生み出す大切な時間です。自律神経が整えば、夜はぐっすり眠れて朝から元気に動けるようになります。仕事や家事にも集中できるようになり、イライラや不安も減っていきます。当院では心身両方の施術を行い、自律神経失調症と相性の良い整体プログラムをご用意しています。
一人で悩まずに、まずは寝る姿勢と寝る前の思考を見直してみてください。それでも疲れが取れない場合は、ぜひ一度ご相談ください。あなたに合った睡眠姿勢のアドバイスや、生活習慣の見直しを丁寧にサポートさせていただきます。朝スッキリ目覚められる毎日を一緒に取り戻していきましょう。いつでもお待ちしています。

