自律神経が乱れる5つの原因と考え方のスキルで整える方法

こんにちは、整体院きなり・高槻院の磊です。最近、朝起きても体が重くて動きたくなかったり、仕事中に急に動悸がして不安になったりしていませんか。病院で検査をしても「異常なし」と言われてしまうと、余計に不安になりますよね。高槻市の当院にも、そんな自律神経の不調でお困りの方が毎月たくさん来院されていて、多くの方が元気を取り戻されています。

この記事では、自律神経が乱れる5つの代表的な原因と、それぞれの原因にどうアプローチしていけばいいのか、特に「考え方のスキル」と整体を組み合わせた改善方法について、できるだけわかりやすくお話しします。17年間で27000人以上の施術実績から学んだこと、そして私自身の経験も踏まえてお伝えしていきますね。

自律神経の乱れが教えてくれるサイン

自律神経が乱れているとき、体はさまざまな形でサインを出してくれます。朝起きた瞬間から体が重く、頭もボーッとしてスイッチが入らない感じが続くことがあります。立ち上がったときにふわっとめまいがしたり、電車や会議室などで突然息苦しくなって動悸がしてくると、とても不安になりますよね。夜になると今度は眠れなくなったり、眠れても浅くて何度も目が覚めてしまうことも少なくありません。

こうした体の不調と一緒に、気分の落ち込みやイライラ、不安感の高まりといった心の症状が出てくることも多いです。何をするにもやる気が起きず、「前の自分とは別人みたい」と感じてしまう方もいらっしゃいます。検査で異常が見つからないと「気のせいなのかな」と自分を責めてしまう方もいますが、これは紛れもなく体からの大事なSOSのサインなんですね。

放置するとどうなるのか

このようなサインを「そのうち落ち着くだろう」と我慢し続けてしまうと、症状がじわじわと広がっていくことがあります。最初は朝のだるさだけだったのが、次第に頭痛やめまい、動悸や息苦しさ、胃腸の不調など複数の症状が同時に出てくるようになることもあります。すると仕事や家事に集中できなくなり、遅刻や欠勤、家事の滞りといった形で生活全体に影響が出てきます。

精神的にも「また症状が出たらどうしよう」という予期不安が強くなり、人が多い場所や電車に乗るのが怖くなってしまうこともあります。その状態が長引くと、うつ病やパニック障害など、より大きな心の不調につながる可能性もあります。だからこそ、少しでも気になった段階で、体と心の両方からケアしていくことがとても大切になってくるんですね。

自律神経が乱れる5つの原因

長年の臨床経験から、自律神経が乱れる原因には大きく分けて5つのパターンがあることがわかってきました。多くの方は、これらのうち複数が重なっていることがほとんどです。あなた自身に当てはまるものがあるか、確認しながら読んでみてください。

原因①：慢性的な精神ストレス

仕事や家庭、人間関係での継続的なストレスは、自律神経を乱す最も大きな原因のひとつです。責任の重い仕事を任されてプレッシャーが続いていたり、職場の人間関係に悩んでいたり、家族の介護や子育てで自分の時間を取れないといった状況が続くと、自律神経は常に緊張状態になってしまいます。

真面目で責任感が強く、「断れない」「休めない」性格の方ほど、知らず知らずのうちに限界を超えてしまうことが多いです。ストレスを感じていても「これくらい大丈夫」と自分に言い聞かせているうちに、ある日突然体が動かなくなるというケースも珍しくありません。

原因②：考え方のクセと思考パターン

見落とされがちですが、とても重要なのが「物事の受け取り方」や「考え方のクセ」です。例えば、何かあるとすぐに「自分が悪い」と考えてしまう方や、失敗を必要以上に恐れてしまう方、他人の目を気にしすぎてしまう方は、常に心が緊張した状態になりやすいです。「〜しなければならない」「〜であるべき」と自分を厳しく追い込んでしまう人も、知らないうちに自律神経に大きな負担をかけています。

同じ出来事が起きても、「なんとかなるか」と受け止められる人と、「これは大変なことになった」と考えてしまう人とでは、体にかかるストレスの量がまったく違ってきます。つまり、考え方のパターンを少しずつ柔らかくしていくことで、自律神経にかかる負担を減らしていけるということです。

原因③：生活習慣の乱れ

夜更かしや不規則な睡眠時間、偏った食事、運動不足といった生活習慣の乱れも、自律神経に直接的な影響を与えます。夜中までスマホを見ていたり、寝る直前まで仕事をしていたりすると、交感神経が優位な状態が続いて、眠りの質が下がってしまいます。朝ごはんを抜いたり、コンビニ食ばかりになっていると、栄養バランスが崩れて体のリズムも整いません。

運動不足も自律神経には大敵です。体を動かす機会が少ないと、血流が悪くなり、ストレスを発散する機会も減ってしまいます。こうした生活習慣の積み重ねが、じわじわと自律神経のバランスを崩していくのです。

原因④：体の歪みと筋肉の緊張

意外に思われるかもしれませんが、体の歪みや筋肉の慢性的な緊張も、自律神経の乱れに大きく関わっています。特に首や背中、骨盤周りの歪みがあると、自律神経が通っている背骨に負担がかかり、神経の働きが妨げられてしまいます。長時間のデスクワークやスマホの使用で、首や肩がガチガチに固まっている方は要注意です。

体が緊張していると、脳も「今は危険な状態だ」と認識してリラックスできなくなります。逆に、体の緊張がほぐれて歪みが整うと、自律神経も本来の働きを取り戻しやすくなるんですね。だからこそ、整体で体を整えることが自律神経の改善につながるのです。

原因⑤：環境の変化とホルモンバランス

転職や引っ越し、結婚や出産、家族構成の変化といった大きな環境の変化も、自律神経にとっては大きなストレスです。良い変化であっても、新しい環境に適応するために体は多くのエネルギーを使います。また、季節の変わり目や気圧の変化、寒暖差なども自律神経を乱す要因になります。

女性の場合は特に、生理周期や妊娠・出産、更年期などホルモンバランスの変化が自律神経に直結します。ホルモンと自律神経は脳の同じ部分でコントロールされているため、片方が乱れるともう片方も影響を受けやすいのです。こうした外的な要因も、しっかりと考慮に入れて対応していく必要があります。

考え方のスキルで自律神経を整える

5つの原因の中でも、特に重要なのが「考え方のクセ」へのアプローチです。ここでいう「考え方のスキル」とは、ポジティブに考えましょうといった表面的な話ではありません。物事を白か黒かで極端に判断しすぎないこと、できている部分にも意識を向けること、自分の感情に気づいて言葉にしてあげること、「〜すべき」よりも「〜してもいい」に言い換えてみることなど、小さな思考の選び方の訓練です。

例えば、「今日は体調が悪い、自分はダメだ」と考えてしまいそうな場面で、「今日は体調が悪い日なんだ、そんな日もある」と受け止めることもスキルのひとつです。こうした積み重ねが、自律神経にかかる負担をグッと軽くしてくれます。そしてこれらは、誰でも練習して身につけていくことができます。

整体と組み合わせることの大切さ

考え方のスキルを高めることはとても重要ですが、体がガチガチに緊張したままだと、なかなか心もリラックスしづらいんですね。逆に、整体で体が楽になっても、これまでと同じようなストレスの受け止め方や思考パターンが続いていると、また同じところで自律神経が疲れやすくなってしまいます。だからこそ、この二つを「セット」で整えていくことが、再発しにくい土台づくりにつながるのです。

整体で体の緊張や歪みを整えながら、同時に考え方のスキルを身につけていくことで、自律神経の安定度は大きく変わってきます。体と心の両方からアプローチすることで、しっかりとした効果を高めていくことができるのです。

当院の検査と施術の流れ

当院では、まずカウンセリングでじっくりお話をうかがいます。症状のことだけでなく、仕事や家庭の状況、これまでの経緯、考え方のクセや不安に感じていることまで、できる範囲で教えていただきます。そのうえで、ストレス度を確認する検査や、体の歪み・筋肉の緊張状態をチェックする検査を行い、5つの原因のうちあなたの自律神経にどのような負担がかかっているかを一緒に整理していきます。

施術では、体への負担が少ないやさしい整体で、背骨や骨盤、首まわりのバランスを整え、自律神経が働きやすい状態に導いていきます。バキバキ鳴らすような強い刺激は使わず、リラックスして受けていただける手技を中心に行います。施術中も、体の状態や変化をわかりやすく説明しながら進めていきますので、不安なことがあればその場で何でも聞いてくださいね。

整体と考え方のサポートの具体例

施術後は、その日の状態に合わせて、簡単にできるセルフケアや日常生活でのポイント、考え方のヒントなどをお伝えします。例えば、「疲れたときの休み方のコツ」や「不安が強くなったときの対処法」「自分を追い込みすぎないための声かけ」など、すぐ使えるものから少しずつお渡ししていきます。

整体で体がゆるんでいるタイミングで、こうしたスキルを練習していくと、心にも入りやすくなります。何度か通っていただく中で、「あ、前ほど同じことで落ち込まなくなってきた」「前よりも楽に考えられるようになった」と感じていただける方が多いです。体と心の両方にアプローチすることで、根本から自律神経を整えていくことができるのです。

よくある不安やご質問

• 本当に良くなるのか不安です
  不安なお気持ちはとてもよくわかります。症状の重さや期間によって必要な時間は変わりますが、多くの方が少しずつ変化を感じながら前に進んでおられます。一緒にペースを見ながら進めていきましょう
• 5つの原因すべてに当てはまる場合はどうすればいいですか
  複数の原因が重なっている方がほとんどです。検査とカウンセリングで優先順位を見極めて、一番影響が大きいものから順番にアプローチしていきますのでご安心ください
• 仕事を続けながら通えますか
  もちろん可能です。お仕事の状況も伺いながら、無理のない通い方やセルフケアの方法をご提案します
• メンタルが弱いからこうなったのでしょうか
  決してそうではありません。むしろ責任感が強く、頑張り屋さんだからこそ、限界まで頑張ってしまった結果として自律神経が疲れてしまっている方が多いです
• どれくらいのペースで通うといいですか
  最初は体と心の土台をつくる時期なので、少し間隔を詰めて、その後は状態を見ながら徐々に間隔を空けていくことが多いです

一緒に、自分らしい毎日を取り戻しましょう

自律神経やパニックの症状、母の病気をきっかけに心身の勉強を始めてから、たくさんの一流の治療家の先生方と出会い、学びと実践を積み重ねてきました。約10年間のサラリーマン経験も含めて、自分自身も「頑張りすぎて壊れかけた人間」として、多くの方の気持ちが痛いほどわかります。その経験があるからこそ、今つらい状態にいるあなたにも「大丈夫、一緒に整えていけますよ」とお伝えしたいのです。

自律神経が乱れる5つの原因を理解して、体のケアと考え方のスキルの両方をバランスよく整えていくことで、自律神経は少しずつ落ち着きを取り戻していきます。焦る必要はまったくありませんが、放っておいて良くなるものでもないので、気になっている今が一歩を踏み出すチャンスだと思います。あなたのペースを大切にしながら、心と体に寄り添うサポートをしていくことが、整体院きなり・高槻院の一番大切にしていることです。

どうか一人で抱え込まないでください。話をするだけで少し楽になることも、たくさんあります。あなたのお話をじっくり伺いながら、あなたに合った方法を一緒に見つけていきましょう。いつでも、お気軽に相談してくださいね。