
院長:こいしお気軽にご相談ください!
整体院きなり・高槻院の磊 丈弘です。30代、40代になって、以前よりも疲れが取れにくくなったと感じていませんか。朝起きても体が重い、仕事中に動悸やめまいがする、夜なかなか寝付けない。そんな不調を抱えながら、デスクワークを続けている方は本当に多いんです。
実は、その症状の背景には毎日の座り方が大きく関わっている可能性があります。特に長時間パソコンに向かうデスクワーカーの方は、知らず知らずのうちに自律神経失調症を招きやすい姿勢を取ってしまっているんですね。
今回は、30代以上のデスクワーカーの方に向けて、自律神経と座り方の深い関係、そして今日からできる改善のヒントをお伝えします。




当院に来られる30代〜50代のデスクワーカーの方も、座り方を見直しただけで体が軽くなったというお声をたくさんいただいています
30代を過ぎると、20代の頃と比べて体の回復力が落ちてきます。若い頃は多少無理をしても一晩寝れば元気になれたのに、今は疲れが翌日に持ち越されてしまう。そんな変化を実感している方も多いのではないでしょうか。
デスクワークという働き方は、一日の大半を椅子に座って過ごすため、同じ姿勢が続き、筋肉の緊張や血流の滞りが起こりやすくなります。それに加えて、仕事の責任やプレッシャー、家庭との両立などで精神的なストレスも増えてくる年代です。体と心、両方に負担がかかることで、自律神経のバランスが崩れやすくなるんですね。
デスクワークでは、平均して1日6〜8時間以上座っていることになります。この「座りっぱなし」という状態そのものが、自律神経にとって大きなストレスです。座っている間は下半身の筋肉がほとんど動かず、血液やリンパの流れが滞り、冷えやむくみ、だるさを引き起こします。
さらに、長時間のパソコン作業で目を酷使すると、交感神経が過剰に働き続けてしまいます。本来ならリラックスして副交感神経が優位になるべき時間帯でも、体が常に緊張モードから抜け出せなくなり、頭痛、肩こり、イライラ、不眠、消化不良といった自律神経失調症の症状が現れやすくなるのです。
自律神経と姿勢はとても深い関係があります。自律神経は、脊髄、つまり背骨を通して、内臓や各器官に繋がっているからです。背骨がゆがんだり、猫背で丸まったりすると、自律神経の通り道が圧迫されて、その働きが低下してしまいます。
デスクワークでは、パソコン画面を見続けるために首が前に突き出し、背中が丸まり、骨盤が後ろに倒れた状態になりがちです。この姿勢を何時間も続けると、首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなり、脳への酸素供給も不足します。その結果、集中力が落ちたり、頭がぼーっとしたり、気分が沈みやすくなったりするんですね。
ここで誤解してほしくないのは、「姿勢を正せば自律神経は整う」という単純な話ではないということです。ただ姿勢を正したからといって、整うとは限りません。すでに背骨や骨盤にゆがみが定着している場合、ストレスが慢性的にかかっている場合、内臓に疲労が蓄積している場合などは、姿勢だけを変えてもなかなか改善しないことがあります。
総合的に調整していくことが何より大事です。体のゆがみ、筋肉の状態、ストレスの影響、生活習慣など、複数の視点から自律神経の状態を見ていく必要があるんですね。
デスクワークをしていると、無意識のうちに自律神経に負担をかける座り方になっていることがよくあります。まずは、今の自分の座り方をチェックしてみましょう。
椅子に深く座り、背もたれにもたれかかってお尻が前にずれている状態です。この姿勢では骨盤が後ろに倒れ、背骨が丸まってしまいます。首も前に出やすくなり、頭の重さが首や肩にのしかかるため、慢性的な肩こりや頭痛の原因になります。
無意識に脚を組んでしまう方は多いですが、これは骨盤の左右バランスを崩し、背骨をねじる原因になります。最初は楽に感じても、長時間続けると腰痛や股関節の痛み、自律神経の乱れを招きやすくなります。
椅子が高すぎて足が浮いていたり、つま先だけで支えていたりすると、骨盤が不安定になり、腰や背中に余計な負担がかかります。足裏全体が床にしっかりついていることが、安定した座り方の基本です。
ノートパソコンをそのまま使っている方は、画面が低くて覗き込むような姿勢になりがちです。逆に外部モニターが高すぎると、顎が上がって首の後ろが詰まります。どちらも首への負担が大きく、自律神経に悪影響を与えます。
それでは、自律神経への負担を減らすために、どんな座り方を意識すればいいのでしょうか。整体院きなり・高槻院でお伝えしている座り方のポイントをご紹介します。
まず大切なのは、お尻の下にある「坐骨」という骨で座る意識を持つことです。椅子に浅めに腰かけて、お尻を左右にゆらゆら動かしてみると、ゴリゴリとした骨が当たる感覚があると思います。それが坐骨です。
この坐骨が椅子に対してまっすぐ立つように座ると、骨盤も自然に立ち、背骨のS字カーブも保ちやすくなります。無理に背筋を伸ばそうとしなくても、坐骨で支えることで自然と良い姿勢が作れるんですね。
椅子の高さを調整して、座ったときに足裏全体が床にぴったりつくようにしてください。膝と股関節の角度がそれぞれ90度前後になるのが理想です。足が浮いている場合は、足元に台を置いて調整するだけでも、体の安定感が大きく変わります。
目線がやや下向きになるくらいの高さに、画面の上端がくるように調整してください。ノートパソコンの場合は、スタンドで画面を上げて、外付けキーボードとマウスを使うと、首への負担がぐっと減ります。デスクワーカーにとって、作業環境の整備は自律神経ケアの重要な一歩です。
どれだけ正しい座り方を意識しても、長時間同じ姿勢でいることは体に負担です。1時間に1回は立ち上がって、軽く体を動かしてください。トイレに立つ、お茶を入れに行く、窓の外を眺めるだけでも構いません。数分でいいので、座る姿勢から解放してあげることが大切です。
座り方の改善は自律神経を整えるうえでとても重要ですが、それだけでは不十分な場合もあります。30代以降のデスクワーカーの方には、以下のような点にも注意していただきたいです。
自律神経は、姿勢だけでなく、生活リズムや食事、睡眠、ストレスなど、さまざまな要素の影響を受けます。座り方を整えることは入り口であり、そこから生活全体を見直していくことが、本当の意味での改善につながるのです。
ここまでお読みいただき、「自分の不調も座り方や自律神経と関係があるのかもしれない」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。座り方を意識して変えてみても、すぐに元の姿勢に戻ってしまったり、体の不調が続いたりする場合は、すでに体のゆがみや自律神経の乱れが深く進行しているサインかもしれません。
整体院きなり・高槻院では、初回にしっかり時間をかけて、あなたの体と心の状態を丁寧に確認していきます。ストレス検査や歪み画像検査など、4種類の独自検査を用いて、自律神経の乱れの原因を総合的に分析します。その結果をもとに、一人ひとりに合った施術プランを組み立て、体のゆがみ、筋肉の緊張、内臓の疲労、心理的なストレスなど、多角的にアプローチしていきます。
私自身も、自律神経失調症やパニック障害のような症状に苦しんだ経験があります。だからこそ、あなたのつらさや不安な気持ちがよく分かりますし、一人で抱え込まないでほしいと心から思っています。デスクワークという環境の中で、どうやって自分の体を守っていけばいいのか、一緒に考えていきましょう。
座り方を変えることはスタート地点です。でも、その先にある「安心して毎日を過ごせる心と体」を取り戻すためには、総合的なサポートが必要です。整体院きなり・高槻院は、そのために全力でお手伝いします。いつでも気軽に相談してくださいね。

