
院長:こいしお気軽にご相談ください!
こんにちは。整体院きなりの磊です。自律神経失調症でお悩みの方から「筋トレをすれば良くなりますか?」というご質問をよくいただきます。実は、筋トレが効果的な人もいれば、逆に症状が悪化してしまう人もいるんですね。
「どうして同じ自律神経失調症なのに、効果に違いが出るの?」と不思議に思われるかもしれません。自律神経失調症と一口に言っても、交感神経と副交感神経のどちらが優位になっているかによって、適切なアプローチが大きく変わってくるからなんです。




筋トレが効く人と効かない人の違いを知らずに運動を始めてしまうと、せっかくの努力が逆効果になってしまうこともあるので、まずは自分のタイプを知ることが大切です
今回は、17年間で延べ27,000人以上の施術経験から見えてきた、筋トレが効く人と効かない人の違いについて、詳しくお話しさせていただきますね。
まず、筋トレが効果的なのは、副交感神経が優位になりすぎている方です。このタイプの方は、朝起きるのがつらい、一日中体がだるい、やる気が出ない、低血圧、食欲がわかないといった症状が特徴的なんですね。
副交感神経優位の状態というのは、簡単に言えば体が休息モードに入りすぎている状態です。本来なら活動すべき時間帯なのに、体も心もエネルギーが低下してしまっているわけです。こういった方には、筋トレによって交感神経を刺激することが、非常に効果的なんです。
筋トレをすると、体が活動モードにスイッチが入り、血流が良くなり、代謝も上がっていきます。運動後の爽快感や達成感が、気持ちを前向きにしてくれますし、継続することで生活リズムも整いやすくなります。実際に当院でも、副交感神経優位の方に適度な筋トレを勧めたところ、症状が改善したケースがたくさんあります。
副交感神経が優位になりすぎている方は、次のような症状を感じることが多いです。朝目覚ましが鳴っても起き上がれない、午前中は頭がぼんやりしている、昼食後に眠気が強くなる、夕方になってようやく調子が出てくる、といった傾向があります。
また、血圧が低めで立ちくらみがしやすい、手足が冷たい、胃腸の動きが悪く便秘になりやすい、といった身体症状も見られます。こうした症状がある方は、筋トレによって交感神経を適度に刺激することで、バランスが整いやすくなるんですね。
特に午前中に軽い筋トレを取り入れることで、一日のスタートがスムーズになることが多いです。スクワットや腕立て伏せなど、ある程度負荷のかかる運動を10分から15分程度行うだけでも、体が目覚めて活動的になれます。
副交感神経優位の方におすすめなのが、大きな筋肉を使う筋トレです。スクワットは太ももやお尻の筋肉を使うため、効率よく血流を改善できます。足を肩幅に開いて立ち、ゆっくりと腰を落としていく動作を、10回×2セットから始めてみてください。
腕立て伏せも効果的ですが、最初から床に手をついて行うのが難しい場合は、壁を使った腕立て伏せから始めると良いでしょう。徐々に負荷を上げていくことで、無理なく続けられます。継続することで、体力もついてきて、日常生活が楽になっていきます。
一方で、交感神経が優位になりすぎている方には、通常の筋トレは効果が薄いどころか、逆効果になってしまうことがあります。このタイプの方は、常に緊張状態が続いていて、イライラしやすい、眠れない、動悸がする、息苦しさを感じるといった症状が特徴的です。
交感神経優位の状態というのは、体が常に戦闘モードに入っている状態です。すでに交感神経が活発に働きすぎているのに、さらに筋トレで刺激を加えてしまうと、神経の興奮がますます高まってしまうんですね。
こういった方がハードな筋トレをすると、症状が悪化して、余計に眠れなくなったり、疲労感が増したり、自律神経のバランスがさらに崩れてしまうリスクがあります。私の治療院でも、良かれと思って筋トレを始めたら症状が悪化したという相談を受けることがあります。
交感神経が優位になりすぎている方は、次のような症状を感じることが多いです。夜寝つきが悪い、眠りが浅くて何度も目が覚める、常に体が緊張している、肩こりや首のこりがひどい、頭痛が頻繁に起こる、といった傾向があります。
また、些細なことでイライラしてしまう、胃がキリキリ痛む、下痢をしやすい、心臓がドキドキする、息苦しさを感じる、といった症状も見られます。こうした症状がある方は、激しい筋トレではなく、リラックスできる運動を選ぶことが大切なんです。
交感神経優位の方には、ヨガやストレッチ、ゆっくりとしたウォーキングなど、副交感神経を優位にする運動の方が適しています。呼吸を深くゆったりと行いながら体を動かすことで、神経の興奮を鎮めることができます。
もし交感神経優位の方が筋トレを取り入れる場合は、やり方に工夫が必要です。激しく動くのではなく、ゆっくりとした動きで、呼吸を意識しながら行うことがポイントです。プランクのように静的に筋肉を使う運動なら、比較的安全に取り組めます。
ヨガのポーズを取り入れた筋トレも良いでしょう。吐く息を長めにして、リラックスしながら体を動かすことを心がけてください。息を止めて力んでしまうと、余計に体が緊張してしまうので、常に呼吸を意識することが何より大切です。
運動の時間帯も重要で、朝や昼間に激しい運動をするのは避け、夕方以降にゆったりとした運動を取り入れると良いでしょう。ただし、就寝の2〜3時間前までに終わらせるようにしてください。
では、自分が副交感神経優位なのか、交感神経優位なのか、どうやって見分ければ良いのでしょうか。まず、朝の目覚めに注目してください。朝起きるのがつらくて、なかなか布団から出られない方は、副交感神経優位の可能性が高いです。
一方、夜なかなか寝付けない、眠りが浅くて何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまうという方は、交感神経優位の可能性が高いです。また、日中の体の状態も参考になります。常に体がだるくてやる気が出ない方は副交感神経優位、常に緊張していてイライラしやすい方は交感神経優位と考えられます。
ただし、自律神経の状態は日によって変わることもありますし、両方の症状が混在していることもあるので、自己判断だけでは難しい場合もあります。専門家に相談して、正確に状態を把握することをおすすめします。
次の項目で、当てはまるものが多い方を確認してみてください。副交感神経優位の傾向としては、朝起きられない、やる気が出ない、体がだるい、低血圧、食欲がない、午前中は調子が悪い、といった項目があります。
交感神経優位の傾向としては、寝つきが悪い、眠りが浅い、イライラしやすい、肩こりがひどい、動悸がする、息苦しさを感じる、胃腸の調子が悪い、といった項目があります。どちらの項目が多いかで、ある程度の傾向は掴めます。
ただし、これはあくまで目安であって、正確な診断ではありません。症状が重い場合や判断に迷う場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。
筋トレが効かないタイプの方でも、諦める必要はありません。自律神経失調症の改善には、筋トレ以外にもたくさんの有効な方法があるからです。交感神経優位の方には、特にヨガやストレッチ、深呼吸などが効果的です。
ヨガは呼吸法と体の動きを組み合わせることで、心と体の両方にアプローチできる優れた方法です。深い呼吸をすることで副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。当院でも、ヨガを取り入れた方が症状の改善が早かったというケースは多く見られます。
ウォーキングも、リズミカルな運動でセロトニンの分泌を促すため、精神的な安定につながります。激しく走るのではなく、ゆっくりと景色を楽しみながら歩くことで、心も体もリラックスできます。
運動だけで自律神経失調症が完全に治るわけではありません。生活習慣全体を見直すことが重要です。睡眠時間をしっかり確保し、食事も栄養バランスを考えて摂るようにしてください。
特に睡眠は、自律神経のバランスを整えるために欠かせません。できるだけ毎日同じ時間に寝起きする習慣をつけると、体内時計が整い、自律神経も安定しやすくなります。寝る前のスマホやパソコンは控えて、リラックスできる時間を作ることも大切です。
食事では、ビタミンB群やマグネシウムなど、神経の働きをサポートする栄養素を意識して摂るようにしましょう。加工食品やカフェインの摂りすぎは自律神経を乱す原因になるので、できるだけ避けることをおすすめします。
整体院きなりでは、まず4種類の独自検査を用いて、あなたの自律神経が副交感神経優位なのか交感神経優位なのかを正確に見極めます。ストレス検査や歪み画像検査など、心と体の両面から状態を分析し、一人ひとりに合った施術計画を立てていくんですね。
筋トレが効くタイプの方には、適切な運動指導を行いますし、筋トレが逆効果になるタイプの方には、別のアプローチをご提案します。画一的な方法ではなく、あなたの体の状態に合わせたオーダーメイドのケアが、当院の強みです。
私自身も、20代の頃に自律神経失調症やパニック障害で苦しんだ経験があります。だからこそ、症状で悩んでいる方の気持ちが痛いほどわかりますし、どうすれば改善できるかも実体験を通して学んできました。病院や他の治療院で良くならなかった方でも、諦めずにご相談いただければと思います。
自律神経失調症は、体だけの問題でもなく、心だけの問題でもありません。心と体は密接につながっていて、どちらか一方だけを治療しても根本的な解決にはならないんですね。
当院では、整体技術だけでなく、心理カウンセラーとしての知識も活かして、あなたの不安や悩みにもしっかりと向き合います。カウンセリングに十分な時間をかけ、あなたのお話をじっくりと聴かせていただきながら、一緒に改善の道を探っていきます。
薬に頼りたくない方、できるだけ自然な形で体調を整えたい方にとって、当院の施術は相性が良いと思います。実際に、薬を飲んでいても改善しなかった方が、当院の施術を受けて症状が劇的に良くなったというケースもたくさんあります。
自律神経失調症に筋トレが効く人と効かない人の違いは、交感神経と副交感神経のどちらが優位になっているかによって決まります。副交感神経優位でやる気が出ない、体がだるいという方には筋トレが効果的ですが、交感神経優位で緊張状態が続いている方には、逆効果になることもあるんです。
大切なのは、自分の自律神経の状態を正しく理解して、それに合った運動や生活習慣を選ぶことです。周りの人に効果があったからといって、同じ方法があなたにも効くとは限りません。自分の体の声に耳を傾けて、無理のない方法を選んでくださいね。
もし、あなたが今、自律神経失調症で悩んでいて、筋トレが効くのか効かないのか判断に迷っているなら、どうか一人で抱え込まないでください。当院では、あなたの症状を丁寧にお聞きし、自律神経の状態を正確に把握したうえで、最適な改善方法をご提案いたします。
筋トレが効くタイプなのか、別のアプローチが良いのか、あなたに合ったケアプランを一緒に考えていきましょう。元気な毎日を取り戻すために、私たちが全力でサポートいたします。いつでもお気軽にご相談くださいね。

