
院長:こいしお気軽にご相談ください!
こんにちは。高槻市で整体院を開業している磊と申します。最近、来院される方から「YouTubeで自律神経を整える音楽を聴いているんですが、これって本当に効果あるんでしょうか?」というご質問をいただくことが本当に増えました。音楽で症状が楽になるなら、それが一番良いですよね。
私自身、20代の頃に自律神経失調症とパニック障害で苦しんだ経験があり、当時は音楽にも随分と助けられました。母のガンをきっかけに心身の勉強を始め、今では17年以上、自律神経専門の施術を続けています。




自律神経は、音楽を活用するのも有効です。ただし、自分に合ったものや正しい使い方を知らないと、期待した効果が得られないこともあります
そもそも音楽療法とは、音楽を聴いたり演奏したりすることで、心身の健康を促進する方法のことです。医療現場やリハビリテーション、メンタルヘルスケアなど、幅広い分野で活用されている手法なんですね。
自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経がバランスを取り合って働いています。ストレスや疲労で交感神経ばかりが優位になると、めまいや動悸、不眠、イライラといった症状が現れてきます。音楽療法は、この乱れたバランスを整える働きが期待できるんです。
心地よい音楽を聴くと、脳内ではセロトニンやオキシトシンといった幸福感に関わるホルモンが分泌されやすくなります。同時に、脳波がアルファ波というリラックス状態になり、副交感神経が優位に働きやすくなるというメカニズムがあります。
実際に、音楽を聴くことで心拍数や血圧が安定したという研究報告は数多く存在します。ストレスホルモンであるコルチゾールの値が下がったというデータもあり、音楽が自律神経に何らかの良い影響を与えることは科学的にも認められているんですね。
ただし、ここで大切なのは「音楽を聴けば必ず治る」わけではないという点です。音楽療法は、あくまでも自律神経を整えるための手段のひとつであり、補助的な役割として考えるのが現実的です。
では、音楽療法を取り入れることで、自律神経失調症にどんな効果が期待できるのでしょうか。当院に通われている方々の声や、私自身の経験も踏まえてお伝えしていきます。
音楽を日常的に取り入れている方は、「なんとなく心が軽くなった」「以前よりも落ち着いて過ごせる時間が増えた」という変化を感じることが多いです。これは、音楽が自律神経のバランスを少しずつ整える方向に働いているサインだと言えます。
自律神経を整える目的であれば、テンポがゆっくりで、メロディーが穏やかな音楽が適しています。具体的には、クラシック音楽(特にモーツァルトやバッハ)、自然音を含むヒーリングミュージック、静かなピアノ曲、ゆったりとしたジャズなどが挙げられます。
最近では、528Hzといった特定の周波数を使った音楽も注目されています。ただし、どんなに効果があると言われていても、自分が聴いていて心地よいと感じるかどうかが最も大切です。無理に合わない音楽を聴き続けると、かえってストレスになってしまうこともあるんですね。
ここまで音楽の効果についてお話ししてきましたが、正直に言うと、音楽療法だけで自律神経失調症が完全に改善するケースは多くありません。17年間で27,000人以上の方を施術してきた経験から言えることは、音楽はあくまでもサポート役であり、根本的な原因にはアプローチできないということです。
自律神経失調症の原因は、長年積み重なったストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの崩れ、体の歪み、内臓の疲労、過去のトラウマなど、非常に複雑に絡み合っています。これらの根っこの部分は、音楽を聴くだけでは解決できないことがほとんどです。
例えば、毎日YouTubeで自律神経を整える音楽を聴いているのに、一向に症状が改善しないという方がたくさんいらっしゃいます。それは、音楽が効いていないのではなく、単純に音楽だけでは足りない状態だということなんです。
| 症状の程度 | 音楽療法の適応 |
|---|---|
| 軽度の不調(疲れやすい、寝つきが悪い程度) | 音楽だけでも改善の可能性あり |
| 中程度(めまい、動悸、不安感が頻繁にある) | 音楽+専門的なケアが必要 |
| 重度(日常生活に支障、外出困難、パニック発作) | 専門家の介入が必須、音楽は補助的に活用 |
症状が中程度以上の場合、音楽に加えて、体の状態を整える施術や生活習慣の見直し、必要であれば医療機関の受診なども併せて考えていく必要があります。
では、音楽療法を最大限に活かすには、どのように取り入れればいいのでしょうか。ここからは実践的なアドバイスをお伝えしていきますね。
音楽を聴く時間帯としておすすめなのは、朝起きてすぐ、仕事や家事の合間の休憩時間、お風呂上がりのリラックスタイム、そして就寝前です。特に寝る前の30分から1時間は、自律神経を休息モードに切り替える大切な時間なので、積極的に音楽を取り入れてみてください。
音量は小さめに設定し、BGMとして流しておける程度が理想的です。大きな音は交感神経を刺激してしまうので逆効果になります。照明を少し落とした部屋で、できればスマホやパソコンの画面も見ないようにすると、より効果が高まります。
音楽単体よりも、他のリラックス法と組み合わせることで、副交感神経をより効果的に働かせることができます。ただし、頑張りすぎないことも大切です。「やらなきゃ」という義務感になると、かえって緊張を生んでしまいますから。
当院では、音楽によるセルフケアと、整体による専門的な施術を両輪で取り組んでいただくことをおすすめしています。音楽で日々の心を整えながら、整体で体の根本原因にアプローチしていく方法です。
自律神経の乱れは、心の問題だけでなく、体の歪みや内臓の疲労、筋肉の緊張なども大きく関わっています。これらは音楽では届かない部分であり、手技による施術が必要になってくるんですね。
整体院きなり・高槻院では、痛みのない優しい刺激で、神経やストレスに直接アプローチする独自の手法を用いています。心理カウンセラーとしての資格も持っているので、心の問題にも深く寄り添いながら施術を進めていきます。
実際に通われている方の多くが、「施術を受けた日は音楽を聴いた時のリラックス感がいつもより深い」「音楽だけでは取れなかった体の緊張が、整体で緩んだ」という変化を実感されています。これは、体の状態が整うことで、音楽の効果もより受け取りやすくなっているからなんです。
自律神経失調症は、数日や数週間で治るものではありません。長い時間をかけて積み重なった不調だからこそ、改善にもある程度の時間が必要です。ただし、適切なアプローチを続けていけば、必ず体は応えてくれます。
音楽を日常的に取り入れながら、週に1回程度の施術を受けることで、多くの方が2〜3ヶ月で明らかな変化を感じ始めます。めまいや動悸の頻度が減ってきた、夜ぐっすり眠れるようになった、気持ちが前向きになってきたなど、少しずつ症状が軽くなっていくのが実感できるはずです。
もしあなたが、これまで音楽を聴いても全然良くならない、むしろ症状が悪化している気がすると感じているなら、それは音楽が合っていないか、音楽だけでは対処しきれない状態になっている可能性が高いです。
自律神経失調症が進行すると、どんなに良いと言われる方法を試しても、なかなか改善が見られないことがあります。そんな時は、一人で悩み続けずに、専門家の力を借りることがとても大切です。
これらの症状が当てはまる場合は、音楽だけでなく、体と心の両面から総合的にアプローチする必要があります。当院では、初回のカウンセリングでしっかりとお話を伺い、あなたの症状の本当の原因を見つけていきます。
病院では抗不安薬や抗うつ薬、睡眠薬などが処方されることが多いですが、できれば薬を減らしたい、あるいは薬以外の方法で改善したいと考えている方も多いですよね。私自身も、薬は一時的に症状を抑えるものであって、根本的な解決にはならないと考えています。
当院の整体は、薬を使わずに自律神経のバランスを整えていく方法です。体の歪みを正し、内臓の働きを高め、神経の流れをスムーズにすることで、体が本来持っている回復力を引き出していきます。音楽療法と組み合わせることで、より自然な形で症状から卒業していけるんです。
自律神経失調症は、周りから見えにくい症状だからこそ、理解されにくく、孤独を感じやすい病気です。「甘えているだけ」「気のせい」と言われて、余計に苦しんでいる方もたくさんいらっしゃいます。
でも、あなたの症状は決して気のせいではありません。体が「助けて」と叫んでいるサインなんです。音楽を聴いても良くならない、どうしたらいいか分からない、このまま一生治らないのではないかと不安になっているなら、どうか一人で抱え込まないでください。
私自身も自律神経失調症で苦しんだ経験があるからこそ、あなたの辛さや不安な気持ちが本当によく分かります。整体院きなり・高槻院では、あなたの症状の原因を丁寧に見極めて、心と体の両面から改善のお手伝いをさせていただきます。
音楽療法は素晴らしいツールですが、それだけでは届かない部分を、当院の施術で補っていきましょう。早めに対処すればするほど、改善までの道のりも短くなります。症状から卒業して、やりたいことを思い切り楽しめる日常を取り戻しませんか。電話でもメールでもLINEでも構いません。いつでもあなたからのご連絡をお待ちしています。

