良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症とは

良性発作性頭位めまい症とは、頭の位置を変えたときに突然起こる回転性のめまいのことです。耳の奥にある内耳という部分で、本来決まった場所にあるべき小さなカルシウムの粒（耳石）が剥がれ落ちて、平衡感覚を司る三半規管という管の中に入り込むことで起こります。

「良性」という名前の通り、生命に危険はなく後遺症も残りませんが、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。めまいで病院を受診した患者の約30～50％を占め、めまいの原因として最も多い疾患です。特に60代以上の高齢者に多く、男女比は1:2～1:3と女性に多いとされています。

厚生労働省の2022年国民生活基礎調査によると、めまいの患者数は年齢とともに増加し、全体の有訴者率は20.3％、65歳以上では30.0％と報告されています。良性発作性頭位めまい症は、日本の有病率は10万人あたり約11人と報告されており、多くの方が悩まれている症状です。

良性発作性頭位めまい症を放置すると、めまいへの恐怖から頭を動かすことを避けるようになり、かえって症状が長引く可能性があります。日常生活での制限が増え、外出や運動を控えるようになることで体力や筋力の低下を招きます。

また、めまいによる転倒のリスクが高まり、特に高齢者では骨折などの重大な怪我につながる危険性があります。さらに、症状が続くことで精神的なストレスが蓄積し、うつ状態や不安障害を引き起こす場合もあります。再発率も約75％と高く、適切な対処をしないと症状を繰り返すことになります。

良性発作性頭位めまい症の原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中で、良性発作性頭位めまい症でお悩みの人も、多く来院されています。

良性発作性頭位めまい症の原因として次のものが挙げられます。

良性発作性頭位めまい症は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、内耳の平衡感覚機能の低下や自律神経の乱れなどが発生し、めまい症状が発症します。それは人によって違い、単に薬物療法や一時的な頭位治療だけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。良性発作性頭位めまい症は１７年間で延べ27,000人以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

良性発作性頭位めまい症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な治療ではなく対症療法のため、薬を止めると症状が再発する可能性があります。また、眠気やふらつきなどの副作用が現れることもあります。

薬の効果が切れると症状がまた再発しやすく、長期使用による副作用のリスクも考慮する必要があります。

頭位治療（浮遊耳石置換法）

治療中にめまいが誘発されるため患者の負担が大きく、首や腰に疾患がある場合は実施できません。また、すべての患者に効果があるわけではありません。

実際、頭位治療で完全に改善する方は限定的で、再発を繰り返す方も多いのが現状です。

眼振検査

良性発作性頭位めまい症とはっきり診断できるのは受診者の約25％にすぎず、何度も検査を受ける必要がある場合があります。

検査で明確な診断がつかない場合、原因不明のまま対症療法を続けることになり、根本的な改善に至らないケースが多く見られます。

平衡訓練

継続的な訓練が必要で、専門的な指導を受けながら根気よく続ける必要があります。自己流では効果が期待できない場合があります。

また、訓練による改善効果には個人差が大きく、時間がかかるため途中で断念される方も少なくありません。

良性発作性頭位めまい症を改善するために

まずはあなたの良性発作性頭位めまい症の原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになりますし、改善も見込めないからです。

当院では良性発作性頭位めまい症の根本的な改善を目指しています。まず4種類の独自検査により、めまいの原因となっている自律神経の乱れや身体の歪み、ストレス状態を詳しく分析します。

その結果をもとに、心身両面からのアプローチを行います。自律神経の調整により内耳の機能を正常化し、身体の歪みを整えることで平衡感覚の改善を図ります。また、めまいに対する不安やストレスにも心理カウンセリングでアプローチし、症状の根本的な解決を目指します。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、良性発作性頭位めまい症の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

当院の特徴

治療家歴１７年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では17年間で延べ27,000人以上の施術実績を持つ院長が、問診から施術まですべて担当いたします。自律神経失調症やパニック障害の経験を持つ院長だからこそ、患者様の辛さに寄り添った治療を提供できます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、耳鼻科や他の治療院で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

良性発作性頭位めまい症のQ＆A

良性発作性頭位めまい症は自然に治りますか？

基本的には自然によくなる病気です。後半規管型は平均39日、外側半規管型は平均16日で頭位治療を行わなくても症状が消失するという報告があります。しかし、適切な治療により改善期間を短縮することが可能です。

良性発作性頭位めまい症の人がやってはいけないことは？

過度に頭を動かすことを恐れて安静にしすぎることです。適度に頭を動かし、同じ姿勢を長時間続けないことが重要です。また、急激な頭位変換は避け、ゆっくりとした動作を心がけましょう。

めまいが起こったときの対処法は？

安全な場所で安静にし、めまいが治まるまで待ちます。吐き気がある場合は右を下にして横向きに寝て、急な頭の動きは避けましょう。症状が強い場合は無理をせず、専門家にご相談ください。

再発を防ぐ方法はありますか？

寝返りを積極的に行い、枕を適度な高さにして、デスクワーク中も定期的に頭を動かすことで予防効果が期待できます。また、ストレス管理や規則正しい生活習慣も重要です。

どのくらいの期間で治りますか？

多くの場合、数日から2週間程度で軽快します。適切な治療を受ければ1週間以内で症状が消失する方もいらっしゃいます。個人差がありますので、まずはご相談ください。

運動や仕事に制限はありますか？

基本的に制限はありませんが、めまい発作中の運転や高所作業は危険なため避けてください。段階的に活動レベルを上げていくことが大切です。

メニエール病との違いは何ですか？

良性発作性頭位めまい症は難聴や耳鳴りを伴わず、頭位変換で誘発される短時間のめまいが特徴です。メニエール病は聴覚症状を伴います。

薬を飲み続ける必要がありますか？

根本治療は頭位治療であり、薬物療法は対症療法です。症状が改善すれば薬の継続は必要ありません。医師と相談して調整しましょう。

ストレスとの関係はありますか？

直接的な原因ではありませんが、ストレスにより自律神経のバランスが乱れ、症状が悪化したり回復が遅れたりする可能性があります。

良性発作性頭位めまい症で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体と良性発作性頭位めまい症は、非常に相性がよく、中には劇的に改善するケースも見られます。

良性発作性頭位めまい症が改善されることで、これまで制限されていた日常生活を取り戻すことができます。めまいへの不安から解放され、安心して毎日を過ごせるようになります。また、睡眠の質が向上することで、心身ともに健康な状態を維持できるようになります。

良性発作性頭位めまい症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。