発声障害

発声障害とは

発声障害とは、声を出す機能に何らかの問題が生じ、思うように話したり歌ったりすることができない状態を指します。声がかすれる、弱々しくなる、ガラガラする、出しづらくなる、つまる、ふるえる、とぎれる、まったく出なくなるなど、症状の現れ方は原因や程度によって様々です。

声帯そのものに病変がある場合と、声帯に異常がないにも関わらず発声に支障をきたす場合があります。全国の調査では、痙攣性発声障害だけでも有病率は3.5～7.0人/10万人以上と推測されており、決して珍しい症状ではありません。

発声障害を放置すると、まず日常生活でのコミュニケーションに深刻な支障をきたします。職業上声を使う必要がある方は、仕事の継続が困難になる可能性があります。さらに深刻なのは、発声に不安があることで他人との関わりを避けるようになり、社会参加が絶たれて孤立してしまうことです。

これにより生活の質が大きく低下し、認知症のリスクを高める危険性もあります。特に高齢者の場合、加齢性音声障害の原因である喉頭の筋力低下は、同時に誤嚥の原因にもなり、命を奪いかねない嚥下性肺炎（誤嚥性肺炎）のリスクも高めてしまいます。

発声障害の原因

当院では、さまざまな症状でお困りの方が多くお越しいただいていますが、その中で、発声障害でお悩みの人も、多く来院されています。

発声障害の原因として次のものが挙げられます。

発声障害は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、声帯の振動異常や喉頭筋の協調運動障害、さらには心理的な緊張などが発生し、発声障害が発症します。それは人によって違い、単に発声訓練を行ったり薬物療法を受けるだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。発声障害は１５年以上の豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

発声障害への対応として、次のようなものが一般的です。

ファイバースコープ検査

当院でも、歪み画像の検査は活用しています。ただ、骨や椎間板の状態を見ている訳ではありません。全体を見て、どの部分に負担がかかりやすくなっているのかを見ます。

発声障害において、ファイバースコープ検査では機能性発声障害の場合は異常が見つからないことも多く、検査時に不快感や嘔吐反射を伴うこともあり、根本的な解決には至りません。

発声機能訓練

効果が現れるまでに長期間を要し、継続的な通院と自宅での練習が必要で、患者の負担が大きくなります。また、心理的要因が関与している場合は改善が困難です。

また、訓練を続けても思うような効果が得られず、途中で断念してしまう方も多いのが現状です。

薬物療法

根本的な発声方法の改善にはならず、薬の効果が限定的な場合があります。また、長期服用による副作用のリスクも考慮する必要があります。

薬で症状を抑えているだけでは、薬の効果が切れると再び症状が現れやすくなります。

手術療法

手術後も以前のような発声ができない場合があり、術後の発声訓練が必要になることが多く、完全な回復は保証されません。

また、手術には一定のリスクが伴い、機能性発声障害の場合は手術の適応にならないことがほとんどです。

発声障害を改善するために

まずはあなたの発声障害の原因を、検査やカウンセリングを通じて明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまうと、かえって遠回りになるますし、改善も見込めないからです。

発声障害の改善には、声帯や喉頭の物理的な問題だけでなく、心理的な要因や全身の緊張状態も考慮する必要があります。当院では、発声に関わる筋肉の緊張を和らげるとともに、ストレスや不安といった心理的要因にもアプローチします。

当院は、さまざまな原因を想定した充実した検査で、発声障害の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして、計画立てて施術を進めていきます。

当院の特徴

治療家歴１５年以上の経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。小さな変化を拾って、その都度、対応を変えていくことで、治療効果がより高まります。

自律神経のバランスを整えることで、自然な発声機能の回復を促します。また、呼吸法の改善や姿勢の調整により、発声に必要な身体の土台を整えていきます。心身両面からの総合的なアプローチにより、根本的な改善を目指します。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、病院や他の治療院で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

発声障害のQ＆A

発声障害は自然に治りますか？

軽度の場合や一時的な炎症による場合は自然治癒することもありますが、慢性化した機能性発声障害や器質的病変がある場合は、適切な治療なしに改善することは困難です。早期の治療開始が重要になります。

発声障害の人がやってはいけないことは？

大声を出す、長時間の連続した発声、喫煙、過度の飲酒、のどを乾燥させること、ストレスを溜め込むことは避けるべきです。無理な発声は症状を悪化させる可能性があります。

機能性発声障害と器質性発声障害の違いは何ですか？

器質性は声帯ポリープなど物理的な異常がある状態で、機能性は声帯に異常がないにも関わらず発声に問題がある状態です。治療アプローチも異なり、機能性の場合は心理的要因も考慮する必要があります。

発声障害の治療にはどのくらいの期間がかかりますか？

症状の程度や原因により異なりますが、機能性発声障害の場合、数ヶ月から1年以上の継続的な治療が必要になることが多いです。早期治療により期間を短縮できる可能性があります。

発声障害は完治するものですか？

適切な治療により多くの場合改善が期待できますが、完全に元の状態に戻るかは個人差があります。しかし、日常生活に支障のないレベルまでの回復は十分に可能です。

声帯に異常がないのに声が出ないのはなぜですか？

機能性発声障害の可能性があります。誤った発声パターンの学習、心理的要因、筋肉の協調運動の問題などが原因として考えられます。

ストレスが原因の発声障害はどう治療しますか？

心因性失声症の場合、心理カウンセリングやストレス管理と併せて、発声訓練を行います。根本的なストレス要因の解決も重要です。

発声障害で手術が必要になるのはどんな場合ですか？

声帯ポリープ、声帯結節、喉頭がんなどの器質的病変がある場合に手術が検討されます。機能性発声障害では基本的に手術は行いません。

発声障害の治療中に気をつけることは何ですか？

処方された薬の服用、発声訓練の継続、声の安静、水分摂取、禁煙禁酒、ストレス管理などを心がけることが大切です。

発声障害で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

心身両方に対応している当院の整体と発声障害は、非常に相性がよく、中には劇的に改善するケースも見られます。

発声障害が改善されることで、これまで制限されていた活動を再び楽しめるようになります。声に対する不安がなくなることで、自信を取り戻し、より積極的な人生を歩むことができるでしょう。

発声障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。